Z世代「LGBTQ+の存在は、身近で自然な存在」SHIBUYA109 lab.が公開した意識調査!

SHIBUYA109の若者マーケティング研究機関『SHIBUYA109 lab.』が、Z世代(1996〜2010年に生まれのソーシャルネイティブ世代)の226名を対象に行った「ジェンダーに対する意識調査」の結果を公開した。

Z世代はいつ、どのようにジェンダーやLGBTQ+に関連する情報に触れ、何を思っているのか。SNSとリアル、両方の情報をもとに生活をしている彼らの等身大の意見が集約されたデータをチェックしていこう!

ーーリアルとデジタルの場で、LGBTQ+やジェンダー理解を深めるZ世代は「個人」を認め合うコミュニケーションを重要視

Z世代におけるLGBTQ+の認知状況は、「詳しく説明できる」~「名称のみ知っている」と認知の深さにグラデーションはあるものの、76.2%という認知率。

ここ数年で動画配信サービスやTikTokなどSNSで、 ジェンダー平等やLGBTQ+に関する情報共有をするクリエイターも増加したことから、LGBTQ+の当事者 やインフルエンサーが理解や知識を深める入り口にもなっているようだ。では、「身近な人にLGBTQ+であると伝えられたらどう思うか」という調査では、約半数が「理解したいと思う」「今まで通り接すると思う」などポジティブな回答が目立つ結果となり、「距離を置きたいと思う」は0%となった。

グループインタビューに参加したうちの一人も「学校にLGBTQ+当事者の友人がいるが、それがイレギュラーなことではなく、他の人と変わらない」と話したそうで、オンライン・オフライン両方でコミュニケーションを生み出すことで、理解を深めるタイミングを多く持っているため、 彼らにとってLGBTQ+は自然な存在という捉え方もできる。

また、「ゲイの友人から『ゲイの友人が欲しいと言われるのが、ゲイというカテゴリーとして見られている気がして嫌』という意見を聞いて以降、パーソナリティに重きを置くことにした」など、性別や固定観念で一括りにするのではなくその人個人に目を向けた言葉選びを心がける、という相手を傷つけてしまうリスクを想定しながら、コミュニケーションへ生かすという柔軟さも垣間見えた。

「世の中のスタンダードになって欲しいと思うことは?」という回答項目では「男らしさ、女らしさなどではなく、自分らしさを認めてくれる社会」が最多の声として挙がり、性別や見た目などにとらわれず「個人」を認め合うことを望んでいる。

SHIBUYA109 lab.所長・長田麻衣さんは『Z世代は社会課題に関心が高く、SDGsの項目においても「5.ジェンダー平等を実現しよう」に対する解決意欲が特に高いです。ジェンダー平等を実現することは、彼らが望む固定概念や偏見から解放された「個人」を認め合う社会を実現する第一歩と位置付けられるでしょう。 世代を超えて彼らの姿勢を共有できれば、課題解決に近づくことができるのでは」と彼らが、親世代・社会の理解度を加速させるカギであるという見解を示した。

SHIBUYA109 lab.公式サイトでは、他にもジェンダー観への違和感や親世代・社会とのギャップを感じることなど、図・数値を交えながら詳細にZ世代のLGBTQ+やジェンダーに対する意識調査の結果を開示しているので、ぜひチェックしてみて。

* * * * *

■ SHIBUYA109 lab.
株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営する新しい世代に特化した若者調査機関。 SHIBUYA109のターゲットである「around20(15〜24歳)」を中心に彼らの実態を調査し、 SHIBUYA109独自の視点から分析している。
https://shibuya109lab.jp
SHIBUYA109 lab.所長 長田麻衣
Twitter@shibuya109labo

■ Z世代のジェンダーに対する意識調査結果
https://shibuya109lab.jp/article/210518.html

【調査概要】
①WEB調査 対象:SHIBUYA109 lab.独自ネットワークでのアンケート回収
年齢:15〜24歳/回答者数:222名
②SHIBUYA109 lab.による定性調査(グループインタビュー)
対象者条件:高校生・大学生/1G/合計4名

記事制作/newTOKYO