一生に一度も使わないGAY会話 Lesson17.素直になれず、cheat on

部署異動により英会話能力の向上を余儀なくされた30代スーツリーマンのゲイ、ジョー。「英語への苦手意識を無くす」という目標を掲げ、アメリカへの留学経験があるドラァグクイーンのニュー子を頼ったものの、教えてくれるのは全く使う機会が無い英文ばかり!

さらにはインバウンド需要を見据えた友人でゲイバーのママであるツバサも加わり、月に一回の英会話教室は、たちまち井戸端会議状態に…。

第17回目は“cheat on”をキーワードに、生きた英語?を学んでいこう!

ーー心が浮つく春目前。3人の話題はいつもと変わらぬ内輪ゴシップに…

そういえば、ほら。この間イベントで会った子いるじゃない?

あ〜俺と同じぐらいの歳でヤンチャそうな短髪色黒の? あの子がどうしたの?

年下のイマドキ爽やか大学生と付き合ってて、どうも浮気がバレちゃったみたいのね。

それも…普段はタチぶってたらしいんだけど、実はウケだってことも知られちゃったみたいで。

散々だな…それで別れちゃったってことか。やっぱり浮気なんてするもんじゃ…

話は最後まで聞くものよ。あ、そうだ、こんなこと滅多にないと思うから今月のゲイ会話として使わせてもらうわよ。

【今月の一生に一度も使わない例文】
He was forced to spend 1 week with doggy style as a punishment for cheating on someone.  

まさか、彼氏にご主人様の素養があったなんて思いもしなかっただろうな。

ていうか、その浮気した子もマンザラでもなさそうよ? これじゃ一週間じゃ物足りないなんて言い出しそうだけど。

cheatっていうワードは、「ズルをする」という意味で定着しているけど、「cheat on +人」で「浮気をする」っていうスラングとして若者によく使われているの。全体の意味としては「彼は浮気した見せしめとして、ドッグスタイルで一週間過ごすことになりました」となるわ。

浮気がバレたものの、結果的にはハッピーエンドじゃん。

松本ゆうすの連載GAY会話の15回目

■プロフィール

ジョー(T179 W85 35yo)
ゲイの鑑と言わんばかりな褐色肌の短髪黒髪ヒゲリーマン。本格的に英語必須なポジションに異動が決まり、本腰に。やめては入会を繰り返していた英会話教室に再び通い始め、ニュー子からもGAY会話を通して英語を学び始めることに。平日はスーツ勤務、休日は万年タンクトップ。

ツバサ(T170 W55 28yo)
新宿二丁目でゲイバーを営むやり手のママ。一見、物腰が柔らかそうな色白今風ノンケだがその実、常連には少々アタリがキツい。元々、大学では英語を専攻。外国人の来店者も見据えて更なる英語力向上を目指し、ジョーとともにニュー子から生きた英語を学ぶことに。

ニュートーキョーコ・トーキョー(通称:ニュー子)(T195 Wヒミツ♡)
学生時代、LGBTQ+への理解が進むカリフォルニア州に留学経験あり。帰国後にドラァグクイーンとして活動をスタート。性別や年齢、国籍などを問わず誰に対しても大らかで、来るもの拒まず、去るもの追わずなスタンス。年齢不詳で素顔も謎だが、普段は英語講師をしているというウワサも…。

イラスト/松本ゆうす
英文監修/Honoka Yamasaki
編集/芳賀たかし
記事制作/newTOKYO

一生に一度も使わないGAY会話 Lesson16.頼みの綱は“レンタル Wingman”?

部署異動により英会話能力の向上を余儀なくされた30代スーツリーマンのゲイ、ジョー。「英語への苦手意識を無くす」という目標を掲げ、アメリカへの留学経験があるドラァグクイーンのニュー子を頼ったものの、教えてくれるのは全く使う機会が無い英文ばかり! さらにはインバウンド需要を見据えた友人でゲイバーのママであるツバサも加わり、月に一回の英会話教室は、たちまち井戸端会議状態に…。 第16回目は“Wingma… もっと読む »

続きを読む >