多彩な愛の形とその行方をリアルに描くLGBT作品も上映。「第17回大阪アジアン映画祭」開催中!

2022年3月10日(木)〜20日(日)までの期間、「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をテーマにした「第17回大阪アジアン映画祭」が開催。梅田ブルク7やABCホール、シネ・リーブル梅田3F・4F、国立国際美術館の4カ所で上映され、過去最多の31の国と地域、計76作が上映される。

また今年は昨年に引き続き、スクリーン上映に加え、過去に大阪アジアン映画祭で上映された作品から、今こそ世界に知られるべき10作品のオンライン上映「大阪アジアン・オンライン座」も行われる。

そして今年は、多彩な愛の形やその行方を描いた作品やゲイコミュニティの日常をリアルに描いたLGBT作品もラインナップ。日本初上映・世界初上映作品なので、ぜひこの機会に観に行ってみてはいかが?

ーーはじめて好きになった人
作品解説/29歳独身、映画監督として成功し始めたウィンラム(ヘドウィグ・タム)が受けたのは、ブライズメイドをしてほしいというサムユ(レンシ・ヨン)からの電話だった。名門女子校の同級生だった2人。友情と呼ぶにはあまりに激しい想いに流された若き日。学校から叱責を受けサムユが転校することで2人の関係は一旦幕を引いた。

数年後、偶然の再開。ボーイフレンドが出来たとサムユから知らされ傷ついて自棄になるウィンラム。30歳になってもお互い独身であれば結婚しようというサムユの言葉だけを支えにしてきたウィンラムは、あの時の気持ちは愛だったのかという問いの答えを得られないままブライズメイドを引き受ける。しがみついてきた自分の気持ちにケリを付けサムユの幸せを願うウィンラムの複雑な笑顔。隠し続けてきた自分の気持ちに決着をつけ真っ直ぐに夫を見つめるサムユ。最良の友でいることを決意して歩き出す2人。

TVB傘下アーティストとして10年以上のキャリアを持つヨン・チウホイが、映画制作者として実績を積み上げてきた大学同窓のキャンディ・ンと組み、長年の夢であった初監督を務めた作品。2021年香港亞洲映画祭での上映ではチケットが数分で売り切れたという話題作。[ソフィ・ウエカワ](大阪アジアン映画祭HPより引用)

>>>3月13日(日)11:40 シネ・リーブル梅田4
>>>3月16日(水)12:30 ABCホール

ーー母のガールフレンド
作品解説/市場で野菜を売って生計を立てる未亡人のレヌカには、ひそかに愛し合う女性がいた。
レヌカは誕生日に、愛するサディヤと一緒にいるところを息子のマンゲシュに見つかり、2人の関係がバレてしまう……。

>>>3月13日(日)16:50 シネ・リーブル梅田4
>>>3月18日(金)12:20 シネ・リーブル梅田4
※プログラム《短編2》のため、『アウトソーシング』『手袋を買いに』と併映になります。

ーーボクらのホームパーティー
作品解説/東京の片隅でホームパーティーが開かれた。そこに集まった7人のゲイ。主催者カップルの彰人と靖、大学生の智也、ゲイバーの店子・将一、ゲイクラブの店員・直樹とその友達の正志、そして写真家の健一。楽しいはずのパーティーは少しずつ様子を変え、各々が閉じ込めていた悩みや気持ちが徐々に表面化していく…。

ワークショップオーディションに参加した総勢100名の俳優からメインキャスト7人を選出。舞台や映画、ドラマ、モデルなど、幅広いフィールドで活躍する俳優陣が、年齢も性格も見た目もバラバラな個性豊かなキャラクターを演じる。ゲイを演じる7人の ”喜怒哀楽”だけではない複雑かつ繊細な気持ちを表現する演技に注目。

川野邉修一監督メッセージ/ボクはゲイです。そのことを隠すつもりはないのですが、公表しなければいけない理由もありません。ただ、その宙ぶらりんの状態が、映画を制作していく過程において、時々やっかいだなと思ったりもします。それは、演出するときに、シナリオを書くときに、映画祭で観客の方からの質問があったときに、どう動いていいのかわからなくなるときがあるのです。果たして自分の考えや気持ちをきちんと相手に伝えられているだろうか。自分が隠してきたこと、曖昧にしていることと向き合って映画制作を行う必要があるのではないかと考えるようになり、この題材を選びました。ゲイの人々の日常を、そして、自分がみてきた景色を映画で映し出したいと思いました。ホームパーティ上で飛び交う彼らの目線の中に、どういった思惑・感情があるか、観客も一体となり、みんなで探っていけたら嬉しいです。

>>>3月15日(火)14:20 シネ・リーブル梅田3
>>>3月20日(日)10:20 シネ・リーブル梅田3

■第17回大阪アジアン映画祭
開催期間|2022年3月10日(木)〜20日(日)
https://www.oaff.jp/2022/ja/index.html

記事協力/第17回大阪アジアン映画祭
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記事制作/newTOKYO