国内外のクィア・アニメーション10作品以上を公開!セクシュアリティやジェンダーの視点から示唆に富む短編上映!

長い歴史がありながら、これまで日本では観る機会の少なかったクィアなアニメーション。
LGBTQの人々の複雑な経験をアニメーションならではの手法で自由に表現した国内外の短編10作品以上を上映する特別企画が開催される。

激しいスピードで多様化する映像表現を垣間見ることができると同時に、その原点である実験性や想像、紙と鉛筆の質感をも体験することがる作品を集めている。

上映されるラインナップは、愛する人、友人や家族との関係はもちろん、自身のからだや土地との関係を描くもの、幼い頃の記憶やトラウマと向き合ったり淡い初恋の衝撃を思いだす作家など、主にここ数年に発表された作品ばかり。また上映では解説とトークも交えられるので、どういった表現なのか分かりやすい。

今回企画を行った矢野さんにお話をうかがったところ、

「短編アニメーションにおけるクィア作品は作家・観客問わず、日本において情報を得る機会は少なく、マイノリティの中の多様性や複雑性の議論がされることがまだ少ない現状にあります。世界各地のクィア(LGBTQ)映画祭ではアニメーションだけのプログラムが組まれるほど、多くの作品が毎年生まれています。一方、その中から日本で紹介されたり、上映・議論などの場は非常に限られています。自身の大学院修了制作を機に参加した、国内外のクィア映画祭で見つけた作品や作家との交流の中で見つけた作品作品など、今回の企画では、クィアな短編アニメーション作品の多様性や複雑性の議論をする土台づくりのきっかけとして期待できるイベントにしたいと考えております」 と経緯を語ってくれた。

また今回の企画は、当事者の人々が主役であり安全に映像を鑑賞できる場づくりを意識し世界各地の様々な生活の姿を共有するため活動しているノーマルスクリーンが運営協力している。

こうしたクィアなアニメーション作品だけを集めた上映はほとんどなく、またプログラムも様々な手法のものばかりで興味深い。
トークゲストには、名古屋大学人文学研究科ジェンダー学分野教授の松下千雅子氏が参加。
ぜひ多様な表現をこの機会に鑑賞してみてはいかがだろうか?

画像上から / ラブストリーム、アイライクガールズ、お母さんの服、ガイダンス、だれかのからだ、何度でも忘れよう、染色体の恋人、女友だち、もしわたしが男だったら

Queer Animation Screening!
201Q クィア・アニメーション上映+ミニレクチャー!

日時 / 2019年7月7日(日)14:00~(13:30開場)
場所 / 東京藝術大学大学院 映像研究科 馬車道校舎(神奈川県横浜市中区本町4-44)
定員 / 90名(13:00整理券配布開始)※予約不要
入場料 / 500円
※芸大フレンズ会員・本学学生・教職員入場無料 ※本イベントのトーク部分では手話通訳がつきます。 ※全ての作品に日本語字幕がつきます(バリアフリー字幕ではありません)
http://animation.geidai.ac.jp/?p=859

問い合わせ / queer.animation201q@gmail.com
東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 矢野
《会期前》045-227-6041(平日 10:00~18:00) 《当日》050-5525-2676