10代の頃からコツコツと集めていたら、自分でも整理がつかなくなってしまったというチヒロックさんのコンドームコレクション。
優に数百種類はありそうなコンドーム、さてさてどうしたものか。このまま実家に眠らせておくのももったいないし、どうせだったら見てもらおう!!
ーーそんな感じで、元コンドーム専門店勤務でコンドームのエキスパートであるチヒロックさんに、コレクションの中でも特に思い入れが深いコンドームを解説してもらうこの企画。
第17回目は、案外普通サイズ?なDurex XXLのコンドームでも見てく?
「帰りの空港で見かけて、これ絶対渡す! と思って慌てて買ったの!」と貰った、海外土産。決して頼んだわけでも、欲しいと思い続けていたことを話したわけでもないのに…やっぱり、持つべきものは通じ合っている友人だよね(笑)!
誰もが思っているだろう「海外のコンドームはデカい」という認識。コンドームは伸縮性のある素材であるがゆえ、厚さや素材で伸びは変わります。
それぞれのサイズには当然、感じ方の違いかがあると思いますが、今日はそんなコンドームのサイズの説明を。数字が出てきて少々堅苦しいですが、サイズ選びはコンドームの一番多いお悩みなので、お付き合いをいただけると幸いです。
日本で販売される時、コンドームは大体直径で記載されることが多いですが、海外製品は「折り幅/ワイド」と言われる平置きした状態の横幅で記載されることが多いです。
日本での表記も折り幅から算出した直径を記載しているので同じといえば同じなのですが、例えば日本で直径33mmのコンドームは、海外での表記である折り幅にすると約52mmとなり、その数値だけ見ると「海外のコンドームデカっ!!日本のコンドーム小さっ!!」となるわけです。
日本で市販されているコンドームの最大直径は46mm(先端)。それに対してDurexXXLは折り幅68mm=直径43.3mm(チヒロック調べ)なので日本のコンドーム、全然負けてないのです!!
確かにコンドームの全長(海外製品は日本製品より長めの傾向)や、根本の直径などは形状によっても違うので、日本のコンドームの方がでかいよ!とマウントは取れないのですが、外国人の友人が困っていたら「ちょっと試してみてよ!」と教えてあげると感謝されるかもしれません。
そんなサイズ表記のトリックを知っている私ではあるのですが、「XXL」という製品名は分かりやすくて非常に面白いなと思います。サイズが合わなくたってそこには夢と希望、ロマンがあるよね!(と思うのは私だけ?笑)
【チヒロックのコンドーム通信簿】
デザイン:★☆☆☆☆
>>>実用性重視でデザインだけだと物足りない
レアリティ:★★★★★
>>>幻と思っていたのにまさか実物に出会えるなんて!!
セックスの時に使える感:★★★★★
>>>合うサイズがあるっていうことが大事!
ゴムの特性:★★★☆☆
>>>大きさ以外の面白味は少ない
思い出深さ:★★★★★
>>>海外土産で色々貰ってるけど一番嬉しかったやつです
ーービビビッ!ときた“推しコンドーム”との出会いは、もっと楽しい、もっと気持ちいい、もっと安全なセックスライフの幕開け。「ゴムは無いほうが気持ちいい」は、単に自分に合っていないコンドームだからかもしれない。
性感染症の予防はもちろん、自分、そして相手の心の健康を守るためにコンドームを装着した、セーファーセックスを心がけてね♡
■チヒロック
元コンドーム専門店勤務。性教育に熱心な養護教諭の母の影響で、小学校低学年の時に初めてコンドームに触れる。10代からコンドームの収集を始め、コレクションの数は優に数百種類超え。現在の楽しみは、年に数種類しか発売されない国内生産、完全新作のコンドームを開封すること。
文・取材協力/チヒロック
編集/芳賀たかし 写真/新井雄大
記事制作/newTOKYO