8/1(金)公開映画「美しい夏」。洋裁店で働く16歳の少女ジーニアと、3つ年上の美しく自由なアメーリアによる青春の輝きと残酷さを瑞々しく描く

イタリア最高峰のストレーガ賞を受賞するなど、イタリア文学界を代表する巨匠チェーザレ・パヴェーゼ。彼が1940年に執筆し、長く読み継がれて来た代表作「美しい夏」が8月1日(金)に映画公開されることが決まった。

繊細な映像美と情緒的な語り口で知られるイタリアの女性監督ラウラ・ルケッティが、自身が若い頃に出会って以来、心に残り続けて来た傑作小説を、物語のベースはそのままに、現代の観客がより近しさを覚える感覚・感性を各登場人物に吹き込んで翻案。青春の輝きと残酷さを見事に捉えた瑞々しい珠玉作を生み出した。

ーーイタリア文学界の最高峰ストレーガ賞を受賞したチェーザレ・パヴェーゼ作『美しい夏』の待望の映画化

1938年、田舎からトリノに出て、お針子として洋裁店で働く16歳の少女ジーニアは、3つ年上の美しく自由なアメーリアと出会う。画家のモデルとして生計を立てる彼女によって芸術家たちが集う新たな世界への扉を開かれ、ジーニアは大人の階段を上り始める。思春期真っただ中のジーニアと、既に自立した女性としてたくましく生きるアメーリアの2人が、互いの姿に自分の未来/過去を映しながら、徐々に惹かれ合っていくーー。

ジーニア役を等身大に演じたのは『墓泥棒と失われた女神』(24)で主人公の恋人役を演じたイーレ・ヴィアネッロ、圧倒的な美とカリスマを放ち観客の目を釘付けにするアメーリアを演じたのは注目の新星ディーヴァ・カッセルだ。

第77回ロカルノ国際映画祭のピアッツァ・グランデ部門に出品、また「イタリア映画祭2024」で上映され、多くの観客を魅了した本作。戦争の影が静かに迫る中、対照的な2人を通して、少女が少しずつ大人になっていく過程が、繊細に映し出される。文学、アート、ファッション——すべてが交差する色褪せない不朽の名作を、今再びスクリーンで感じてほしい。

https://youtu.be/sWqnVTz3tag

◆『美しい夏』 8月1日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
ストーリー/1938年、田舎からトリノに出て、お針子として洋裁店で働く16歳の少女ジーニアは、3つ年上の美しく自由なアメーリアと出会う。画家のモデルとして生計を立てる彼女によって芸術家たちが集う新たな世界への扉を開かれ、ジーニアは大人の階段を上り始める。思春期真っただ中のジーニアと、既に自立した女性としてたくましく生きるアメーリアの2人が、互いの姿に自分の未来/過去を映しながら、徐々に惹かれ合っていくーー。

監督・脚本:ラウラ・ルケッティ 出演:イーレ・ヴィアネッロ、ディーヴァ・カッセル 原作:『美しい夏』チェーザレ・パヴェーゼ作 河島英昭訳(岩波書店)  2023/イタリア/イタリア語・フランス語/111分/カラー/2.39:1/5.1 原題:La Bella Estate 英題:The Beautiful Summer 字幕:増子操 字幕監修:関口英子 提供:日本イタリア映画社 配給:ミモザフィルムズ 後援:イタリア大使館 特別協力:イタリア文化会館 ©2023 Kino Produzioni, 9.99 Films

記事制作/newTOKYO

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