チヒロックん家の、コンドームでも見てく? コレクション No.20 I LOVE SAFE SEX

コンドーム収集家のチヒロックの顔

10代の頃からコツコツと集めていたら、自分でも整理がつかなくなってしまったというチヒロックさんのコンドームコレクション。
優に数百種類はありそうなコンドーム、さてさてどうしたものか。このまま実家に眠らせておくのももったいないし、どうせだったら見てもらおう!!

ーーそんな感じで、元コンドーム専門店勤務でコンドームのエキスパートであるチヒロックさんに、コレクションの中でも特に思い入れが深いコンドームを解説してもらうこの企画。

連載最終回となる第20回目は、チヒロックさんのコンドーム人生の始まりとも言えるコンドーム「I LOVE SAFE SEX」でも、見てく?

コンドームマニアのチヒロックのコンドームケース
I LOVE SAFE SEX/詳細不明

コンドームに四半世紀を捧げた私の、人生のターニングポイントはいくつかありました。今まで紹介したコンドームはどれもそれに値するものではありますが、今回紹介するこちらは初めて出会った海外製品であり、人生初の一目惚れコンドームであり、愛しすぎて携帯ストラップに改造してまで長年持ち歩いていたものです。

ネタ用などではなく「純粋にオシャレでカッコよくて面白くてキャッチャーで最高!」と思って、携帯に付けていたのですが、「I LOVE SAFE SEX」は文字だけ見ればエロ分野。女子大生がこんなものを堂々と持ってればさすがに注目されます。

「なにこれ?」と会話のきっかけになることは多かったものの、「コンドームだよ。しかも中のコンドームもカッコいいの!」と返すと「…ふーん????」と、一切話が広がらなかったので、今思えば痛い子とか変な子とか思われていた気がしますが、純粋にコンドームを愛しているだけの私はそんなことには一切気付くこともなく…。
さらに友人が誰一人として私のコンドーム愛を否定しなかったがゆえ、汚れなき愛を貫いて今に至るというわけなのです。

このコンドームは、養護教諭をしていた母に連れて行かれた「ヨーロッパの性教育を学ぼう勉強会ツアー」で、現地の方に「あなたくらいの歳になったら女の子は持ち歩かなければいけないわ」と言われて特別に貰ったものなのですが、数年前「整理してたら出てきたからあげる」と母に同じものを貰って、「え?貰ったのって私だけじゃなかったの?」と、新たな真実にガッカリさせられたりもしました。

しかし、このコンドームを貰った経験から母が昔から言っていた「女の子こそ持ち歩くべき」という言葉に真実味が増して、コンドームを持ち歩くのは自然なことなんだという認識になりました。
ニッチ趣向のこんな私ですが、半ば強制だったとはいえヨーロッパに連れて行ってくれた母や、一緒にコンドーム選びをしてくれたり海外土産で買ってきてくれたりする友人が周りにいてくれて、本当恵まれているなぁと思います。

これからも「私からコンドームを取ったら、何も残らない!」と、コンドーム愛に溢れて生きて行く予定!!

No Condom, No Life!!!

【チヒロックのコンドーム通信簿】
デザイン:★★★★★
>>>写真にはありませんが、中のコンドームも本当に可愛いのです!
レアリティ:★★★★☆
>>>このサイズのケースに入る長方形型個包装はなかなかお見かけしないので、そういう視点でレア。
セックスの時に使える感:★★☆☆☆
>>>お守りとしての意味合いが強かったので、実践は別のものがいいかなぁ。
ゴムの特性:★★★☆☆
>>>至ってシンプルなスタンダードタイプ。
思い出深さ:★★★★★
>>>全然楽しくなかったヨーロッパ旅行だったけど、世界が一変したほどの運命の出会いでした。

ーービビビッ!ときた“推しコンドーム”との出会いは、もっと楽しい、もっと気持ちいい、もっと安全なセックスライフの幕開け。「ゴムは無いほうが気持ちいい」は、単に自分に合っていないコンドームだからかもしれない。

性感染症の予防はもちろん、自分、そして相手の心の健康を守るためにコンドームを装着した、セーファーセックスを心がけてね♡

■チヒロック
元コンドーム専門店勤務。性教育に熱心な養護教諭の母の影響で、小学校低学年の時に初めてコンドームに触れる。10代からコンドームの収集を始め、コレクションの数は優に数百種類超え。現在の楽しみは、年に数種類しか発売されない国内生産、完全新作のコンドームを開封すること。

文・取材協力/チヒロック
編集/芳賀たかし 写真/新井雄大
記事制作/newTOKYO