同性に恋する2人が期間限定のカップルに。映画「恋人はアンバー」が11月3日より全国公開!

ーー男性に恋する男子高生のエディと、女性を愛する女子高生のアンバーが、期間限定で“恋人”のフリ!?

アイルランドで2020年に封切られたのを皮切りに、世界各国で公開・配信されてきたユーモラスでチャーミングな青春映画『恋人はアンバー』が2022年11月3日(木・祝)より全国公開される。

本作は、米映画批評サイトRotten Tomatoesで94% freshを獲得し、アイルランド版アカデミー賞と評される「アイリッシュ映画&テレビ賞」(第17回)で8部門ノミネート、2部門受賞の快挙を成し遂げた。他にも、ニューヨーク最大のLGBTQ映画祭である「NewFest」(第32回)で特別賞を受賞し、過去にデイミアン・チャゼル(『セッション』)、テイラー・シェリダン(『ウィンド・リバー』)、ロバート・エガース(『ライトハウス』)らが評価された「カメリメージ映画祭」(第28回)では、最優秀監督デビュー賞にノミネートされるなど、各国で絶賛が相次ぐ。

1995年、同性愛が違法でなくなってから2年後のアイルランド。同性愛者への差別や偏見が根強く残る田舎町で、自身がゲイであることを受け入れられない高校生・エディと、レズビアンであることを隠しているクラスメイトのアンバー。

家族や同級生にセクシュアリティを悟られないように平穏に卒業を迎えるため、2人は“ニセモノの恋人”を演じることに。性格も趣味も全く違う2人だったが、ぶつかり合いながらも、悩みや夢、秘密を打ち明けるうちに、唯一ありのままの自分で胸の内を語れる、かけがえのない存在になっていく。

しかし、一緒に訪れた都会・ダブリンで、運命的な出会いによって新たな世界に触れた2人は、“理想的”だったこの関係にも終わりが近づいていることに気づいてしまい……。

今回解禁された場面写真は、恋人のフリをしようと決意したものの最初はぎこちない2人が、多くの時間を共に過ごすうちに、「2人だから、ありのままの自分に出会えた」と心から思える関係を築くまでの展開を切り取っている。

学校から一緒に帰ってみたり、エディの両親にアンバーを紹介して恋人であることをアピールしてみたり、2人が恋人のフリを始めると、そのニュースは学校中を駆け巡り、思惑通り公認のカップルに。

クラスメイトからゲイやレズビアンだと疑惑を持たれることもめっきり減った卒業間近、アンバーの誘いで授業をサボって、都会のダブリンへ繰り出す2人。ゲーセンで仲睦まじい写真を撮り、クラブで酔いしれ、自分たちを知る人が誰もいない都会で、開放的な時間を心から楽しんだ。しかし後日再びダブリンを訪れた時、ある事件が起きてしまい、2人の間に埋められない溝ができてしまう……。

女性とキスをしたことがないだけで「ゲイか?」とからかわれるような保守的な田舎町で、周囲にセクシュアリティを隠したまま平穏に卒業するために、カップルらしく装う可愛らしい2人の様子に笑みがこぼれ、この先の2人を自然と応援したくなってしまう。

高校卒業後は町を出ようと考えているアンバーに対し、「今のままでいい」と消極的なエディ。アンバーはそんな彼に、「他人なんて関係ない!あんたの人生よ!」と言い放つ。立ちはだかる差別と偏見、新しい世界や将来への不安……。閉鎖的な社会で、もがきながらも2人が最後に下す人生の決断に、晴れやかな感動が押し寄せる。

ーー同じ境遇を抱えた経験のある人や、保守的な地域で自身のセクシュアリティと葛藤している人がいたら、ぜひこの作品から何か感じ取ってみてはいかがだろうか? もしかしたらあなたの背中をやさしく押してくれるきっかけになるかもしれないから。

■恋人はアンバー
2022年11月3日(木・祝)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
https://dating-amber.asmik-ace.co.jp

監督・脚本:デイヴィッド・フレイン/出演:フィン・オシェイ、ローラ・ペティクルー、シャロン・ホーガン、バリー・ワード、シモーヌ・カービー/原題:Dating Amber/2020年/アイルランド/後援:アイルランド大使館/提供:Watcha Japan/配給:アスミック・エース © Atomic 80 Productions Limited/ Wrong Men North 2020, All rights reserved.

記事制作/newTOKYO