一生に一度も使わないGAY会話 Lesson15. Menty Bには尻吸いで

松本ゆうすの連載GAY会話の15回目

部署異動により英会話能力の向上を余儀なくされた30代スーツリーマンのゲイ、ジョー。「英語への苦手意識を無くす」という目標を掲げ、アメリカへの留学経験があるドラァグクイーンのニュー子を頼ったものの、教えてくれるのは全く使う機会が無い英文ばかり!

さらにはインバウンド需要を見据えた友人でゲイバーのママであるツバサも加わり、月に一回の英会話教室は、たちまち井戸端会議状態に…。

第15回目は“Menty B”をキーワードに、生きた英語?を学んでいこう!

ーー2024年も今日でおしまい。大晦日の夜、ジョーとツバサとニュー子は深夜の初詣へ。

なんだかんだ、今年もこの3人で締めくくりかぁ〜。

そんなこと言っちゃってるけど、嫌々来たってわけじゃないでしょ? 結局、この3人が一番落ち着くのよね〜。

今年も色々あったけど、み〜んな健康で過ごせてよかったわ。まぁ、GAY会話で英語力で上がったはさておき…

おかげで、仕事では踏んだり蹴ったりでしたよ? とは言え、成果を見せないわけにもいかないので、今年最後の例文は俺が担当します。解説はニュー子さん、よろしく。

松本ゆうすの連載GAY会話のスラング のMenty B

【今月の一生に一度も使わない例文】
I went to Hatsumode and make a wish to change a job in which I can suck men’s butt when I have a menty B.

何この状況…! この会社は、どこにあるの! 

ツバサ、こんなところあるわけないでしょ。あ、そうそう。Menty Bっていうのはメンタルブレイクの略で、「病んでること」を指すのよ。全体の意味としては、「私は初詣で、Menty Bしたら尻吸いができる会社への転職成功を願いました」となるわ。

ん? ジョー、あなた会社辞めるの? 

おう。出来ないことは粘らず、さっさと退散って感じ。尻吸いできる会社が本当にあればいいけどな、まぁそこはプライベートで…。

アンタのそういうところ、なんかスパッとして好きよ。まぁ、来年から心機一転がんばりましょ。

そうねぇ〜。私は、2025年も今年と同じぐらい幸せだったらそれでいいわ。来年もよろしくね。

■プロフィール

ジョー(T179 W85 35yo)
ゲイの鑑と言わんばかりな褐色肌の短髪黒髪ヒゲリーマン。本格的に英語必須なポジションに異動が決まり、本腰に。やめては入会を繰り返していた英会話教室に再び通い始め、ニュー子からもGAY会話を通して英語を学び始めることに。平日はスーツ勤務、休日は万年タンクトップ。

ツバサ(T170 W55 28yo)
新宿二丁目でゲイバーを営むやり手のママ。一見、物腰が柔らかそうな色白今風ノンケだがその実、常連には少々アタリがキツい。元々、大学では英語を専攻。外国人の来店者も見据えて更なる英語力向上を目指し、ジョーとともにニュー子から生きた英語を学ぶことに。

ニュートーキョーコ・トーキョー(通称:ニュー子)(T195 Wヒミツ♡)
学生時代、LGBTQ+への理解が進むカリフォルニア州に留学経験あり。帰国後にドラァグクイーンとして活動をスタート。性別や年齢、国籍などを問わず誰に対しても大らかで、来るもの拒まず、去るもの追わずなスタンス。年齢不詳で素顔も謎だが、普段は英語講師をしているというウワサも…。

イラスト/松本ゆうす
英文監修/Honoka Yamasaki
編集/芳賀たかし
記事制作/newTOKYO

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