一生に一度も使わないGAY会話 Lesson16.頼みの綱は“レンタル Wingman”?

松本ゆうすの連載GAY会話の15回目

部署異動により英会話能力の向上を余儀なくされた30代スーツリーマンのゲイ、ジョー。「英語への苦手意識を無くす」という目標を掲げ、アメリカへの留学経験があるドラァグクイーンのニュー子を頼ったものの、教えてくれるのは全く使う機会が無い英文ばかり!

さらにはインバウンド需要を見据えた友人でゲイバーのママであるツバサも加わり、月に一回の英会話教室は、たちまち井戸端会議状態に…。

第16回目は“Wingman”をキーワードに、生きた英語?を学んでいこう!

ーー2025年、始まったはいいけどイイことなしの3人は…

2025年が始まったかと思えば、もう1月が終わりそうだけど?

転職する会社の入社日が2月だからって、ダラダラしてるから早いのよ。

それに、年齢を重ねるごとに時間が過ぎる体感が早くなるっていうしね〜。もうそろそろ、長〜〜〜く付き合う彼が欲しくなってきたんじゃない?

なんとなく目を逸らし続けてきたけど…やっぱりそう思う? でも、テンプレみたいな出会い方はもう散々したから飽きたというか、一から自分を知ってもらうことが面倒というか…。

それなら、ワタシたちに任せなさい。

それなら、ワタシたちに任せなさい。

【今月の一生に一度も使わない例文】
We’ve decided to make a living as “rental wingman”.

お〜、二人ともすっごい羽が生えてるけど、なんで俺はビルパン一丁なんだ?

私たちは、アナタのWingmanなワケ。あなたを売り込むための戦略なんだから、何でも受け入れなさい! 上手くいったら私たちの身銭になるんだから!

ほう…。で、そのWingmanってのは、なんなんだ?

Wingmanっていうのは、「恋愛が成就するようサポートする友人」を指すのよ。いわば、恋のキューピッドってやつね。全体の意味としては「私たちは“レンタル Wingman”を稼業として生きていくことにしました。」となるわ。

とりあえず片翼が生えたゲイ二人を両脇に据えてリアルしたら、結ばれないということだけは頭に入れておく。

■プロフィール

ジョー(T179 W85 35yo)
ゲイの鑑と言わんばかりな褐色肌の短髪黒髪ヒゲリーマン。本格的に英語必須なポジションに異動が決まり、本腰に。やめては入会を繰り返していた英会話教室に再び通い始め、ニュー子からもGAY会話を通して英語を学び始めることに。平日はスーツ勤務、休日は万年タンクトップ。

ツバサ(T170 W55 28yo)
新宿二丁目でゲイバーを営むやり手のママ。一見、物腰が柔らかそうな色白今風ノンケだがその実、常連には少々アタリがキツい。元々、大学では英語を専攻。外国人の来店者も見据えて更なる英語力向上を目指し、ジョーとともにニュー子から生きた英語を学ぶことに。

ニュートーキョーコ・トーキョー(通称:ニュー子)(T195 Wヒミツ♡)
学生時代、LGBTQ+への理解が進むカリフォルニア州に留学経験あり。帰国後にドラァグクイーンとして活動をスタート。性別や年齢、国籍などを問わず誰に対しても大らかで、来るもの拒まず、去るもの追わずなスタンス。年齢不詳で素顔も謎だが、普段は英語講師をしているというウワサも…。

イラスト/松本ゆうす
英文監修/Honoka Yamasaki
編集/芳賀たかし
記事制作/newTOKYO

一生に一度も使わないGAY会話 Lesson15. Menty Bには尻吸いで

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