
部署異動により英会話能力の向上を余儀なくされた30代スーツリーマンのゲイ、ジョー。「英語への苦手意識を無くす」という目標を掲げ、アメリカへの留学経験があるドラァグクイーンのニュー子を頼ったものの、教えてくれるのは全く使う機会が無い英文ばかり!
さらにはインバウンド需要を見据えた友人でゲイバーのママであるツバサも加わり、月に一回の英会話教室は、たちまち井戸端会議状態に…。
第20回目は“Receipts”をキーワードに、生きた英語?を学んでいこう!
ーーゴールデンウィークも終わり、忙しさもひと段落したツバサのお店で今日も集まる3人は…
っだぁ〜〜〜…ゴールデンウィークの忙しさが今頃、体にキテるわぁ〜〜!!
いいじゃない〜働いたら働いた分だけお金が入るんだからっ! ザック♪ ザック♪ って感じなんじゃなぁ〜い?
でも、SNSでツバサのお店の陰口を呟いている人たちも来てたよなぁ? すげぇベロベロになって帰ってったけど(帰り際に地面で寝てたやつもいたな…)。
あぁ〜…それは、こういうことよ。ちょうどいいから、今月のゲイ会話にしちゃいましょ。
そうね♪ んじゃあ、ササっとお絵かきしちゃうわねぇ〜。

【今月の一生に一度も使わない例文】
I’ve got the receipts of everyone who talked trash about me, and I make sure they get hammered when they come here.
れ、れしぴっつ? ってのは、なんだ?
そうじゃなくて、レシート。 ここでのReceiptsは、スクショなどの証拠のことを指すの。全体の意味としては「私の悪口を言った人のレシートをもとに、彼らが店に来た時、集中砲火でお酒を飲ませることにしています」となるわ。
すげぇ執念だな…。
今までのレシートなら印刷して裏に貼ってるんだけど、見てく? 結構、壮大よ。残りはこいつとこいつと…あ、こいつもいたわね…。
結構です。
結構です。

■プロフィール
ジョー(T179 W85 35yo)
ゲイの鑑と言わんばかりな褐色肌の短髪黒髪ヒゲリーマン。本格的に英語必須なポジションに異動が決まり、本腰に。やめては入会を繰り返していた英会話教室に再び通い始め、ニュー子からもGAY会話を通して英語を学び始めることに。平日はスーツ勤務、休日は万年タンクトップ。
ツバサ(T170 W55 28yo)
新宿二丁目でゲイバーを営むやり手のママ。一見、物腰が柔らかそうな色白今風ノンケだがその実、常連には少々アタリがキツい。元々、大学では英語を専攻。外国人の来店者も見据えて更なる英語力向上を目指し、ジョーとともにニュー子から生きた英語を学ぶことに。
ニュートーキョーコ・トーキョー(通称:ニュー子)(T195 Wヒミツ♡)
学生時代、LGBTQ+への理解が進むカリフォルニア州に留学経験あり。帰国後にドラァグクイーンとして活動をスタート。性別や年齢、国籍などを問わず誰に対しても大らかで、来るもの拒まず、去るもの追わずなスタンス。年齢不詳で素顔も謎だが、普段は英語講師をしているというウワサも…。
イラスト/松本ゆうす
英文監修/Honoka Yamasaki
編集/芳賀たかし