
部署異動により英会話能力の向上を余儀なくされた30代スーツリーマンのゲイ、ジョー。「英語への苦手意識を無くす」という目標を掲げ、アメリカへの留学経験があるドラァグクイーンのニュー子を頼ったものの、教えてくれるのは全く使う機会が無い英文ばかり!
さらにはインバウンド需要を見据えた友人でゲイバーのママであるツバサも加わり、月に一回の英会話教室は、たちまち井戸端会議状態に…。
第22回目は“Pookie”をキーワードに、生きた英語?を学んでいこう!
ーー夏! 出会い! 恋人! そんな気配は一切ない!
今年もこの3人で過ごす夏になっちゃうのかしらねぇ〜。別にワタシは構わないんだけど。
ニュー子さん、ダメよ。置かれた環境に慣れてしまったら、そこで終わりなんだから!
ツバサだって、しょっちゅう「なんだかんだでやっぱりこの3人ね〜」って言ってるのに、どした?
それはそれなの! やっぱり、ワタシはカワイイって言われ続けて生涯を全うしたいの! そのために手段を選ぶことはやめたの! 今月のゲイ会話はコレで決まり!ニュー子さん、イラスト!
なんか、すごい気合入ってるわね〜。それじゃ、こんな感じでサッサッサっと…。

【今月の一生に一度も使わない例文】
I would even become a baby just to be called “pookie”.
辿り着くとこまで辿り着いたな〜。でも、カワイイって、kawaiiと言われるぐらい世界に浸透してるんじゃなかったっけ?
それはそうなんけど、Pookieっていうのはカワイ子ちゃんっていうニュアンスがあるスラングなの。 全体の意味としては「私はカワイ子ちゃんと呼ばれるためなら、赤ちゃんにだってなります。」となるわ。
早くカワイ子ちゃんって愛でられた〜〜〜い!!!
妖怪かよ。

■プロフィール
ジョー(T179 W85 35yo)
ゲイの鑑と言わんばかりな褐色肌の短髪黒髪ヒゲリーマン。本格的に英語必須なポジションに異動が決まり、本腰に。やめては入会を繰り返していた英会話教室に再び通い始め、ニュー子からもGAY会話を通して英語を学び始めることに。平日はスーツ勤務、休日は万年タンクトップ。
ツバサ(T170 W55 28yo)
新宿二丁目でゲイバーを営むやり手のママ。一見、物腰が柔らかそうな色白今風ノンケだがその実、常連には少々アタリがキツい。元々、大学では英語を専攻。外国人の来店者も見据えて更なる英語力向上を目指し、ジョーとともにニュー子から生きた英語を学ぶことに。
ニュートーキョーコ・トーキョー(通称:ニュー子)(T195 Wヒミツ♡)
学生時代、LGBTQ+への理解が進むカリフォルニア州に留学経験あり。帰国後にドラァグクイーンとして活動をスタート。性別や年齢、国籍などを問わず誰に対しても大らかで、来るもの拒まず、去るもの追わずなスタンス。年齢不詳で素顔も謎だが、普段は英語講師をしているというウワサも…。
イラスト/松本ゆうす
英文監修/Honoka Yamasaki
編集/芳賀たかし