恋とか友情とか、そんなんじゃない。青年二人の不確かで切ない日々を描いた映画「グラデーション」公開!

池袋シネマ・ロサが開催する「新人監督特集vol.7」にて、椎名零監督の劇場公開デビュー作『グラデーション』が6月19日(土)〜25日(金)のレイトショーで、一週間限定公開されることが決定。

古き良き住宅街・碑文谷と再開発真っ只中の武蔵小山を舞台に描かれる、青年二人の恋とも友情ともつかない関係の終着点は…。

ーー大学生のジュンはアルバイト先の常連客ヤスが写真家を志していたことを知り、次第に憧れを抱いていく。

あいまいな気持ち、名前のない関係。
夏から秋に移ろう季節、暮れゆく空のグラデーションのように、不確かで切ない日々ーー。

立ち飲み屋でアルバイトをしている大学生・ジュン(斉藤拓海)は、趣味であるカメラを片手に街をぶらついたり、悪友のヒロキ(谷口昌英)とだべったりと、だらだらとした夏を過ごしていた。

そんな中、ひょんなことからバイト先の常連客であるキャバクラのボーイ”ヤスさん”(岡﨑至秀)と知り合い、ヤスがかつては写真家を志していたことを知る。

ジュンは写真について語り合える唯一の存在であるヤスに憧れを抱き、次第にジュンの生活はヤスを中心に回り始めるが、ある日を境にヤスは立ち飲み屋に現れなくなりーー。

再開発の波と古き伝統が共存する街の段階的変化(グラデーション )や大人と子ども、男と女、恋と友情の境界が曖昧な若者といったテーマを盛り込み、じんわりと響くみずみずしいブロマンス映画へと仕上がった本作。

椎名零監督は「“自分は何者でどう在りたいのか”ということについて、白黒つけられず曖昧なままでいることの何が悪いのだろう?自分で自分を定義できず、この身を持て余すような気持ちで生きていたって、別にいいんじゃないか?そんな気持ちで制作した映画です。「男は男らしく、女は女らしくあれ」とか『いつまで名前のない関係やってるの?』とか。そんな世間に上手く馴染む事のできない全ての人に、寄り添える映画でありたいと思います」と、newTOKYOにコメントを寄せてくれた。

池袋シネマ・ロサでの一週間限定レイトショーとタイトな上映期間ではあるが、お近くの方はぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

■ 映画:グラデーション
2021年6月19日(土)~6月25日(金)池袋シネマ・ロサにて一週間限定レイトショー公開
http://www.cinemarosa.net

記事制作/newTOKYO