生き方の違う10人が“ジェンダーと多様性”をテーマに語らう。ドキュメンタリーフィルム「ホンネのヘヤ」がLIFULL特設サイトにて公開

「あらゆるLIFEを、FULLに。」をコーポレートメッセージとして掲げる株式会社LIFULLが、個人が抱える様々な課題に光を当てたドキュメンタリーフィルムを制作。

ジェンダーと多様性をテーマにした『ホンネのヘヤ』では、主夫やMTF当事者、男子サッカー部に唯一所属していた女性、編集者など考え方や価値観、生き方の異なる10人が集まり、一人が抱える悩みについて全員で話し合い、理解しあっていく。

“~しないといけない”からの解放。
10人が人生を語らう「ホンネのヘヤ」

無機質なスタジオの中央に、枠組みだけ組み立てられた三角屋根の家。

用意された10つの椅子に座るのは、安室奈美恵「NAKED」のMVや映画『生きてるだけで、愛』などを手掛け本作でも監督を務める映像作家・映画監督の関根光才さんをはじめ、価値観や生き方の違う10人。

オープンダイアローグに話し合う場に集められた彼ら彼女らは、これまでに経験してきた“ジェンダーと多様性”のテーマにまつわるエピソードを吐露していく。

ある人は、周囲に押しつけられる「母親」という聖母像や、子どもを愛しているか否かを他人にジャッジされた苦しみ。ある人は、主夫業に就く自分が褒められることに対する違和感。また、ある人は男性優遇社会の中で男性性として生きる辛さ。 

10人それぞれが経験してきたエピソードを元に、話題は母親に対する滅私奉公的な精神論の押し付けやジェンダーバイアス、男性と女性の生活圏について、男性優遇社会、男性と女性以外の性の立ち位置など、当事者でしか感じることのできない日常における気づきや気持ちの変化を共有する内容へと発展していく。

 「女性は男性に選ばれなくてはいけないの?」「男性は誰かを守らないといけないという社会から降りたい」「当事者としてトランスジェンダーって男性、女性より一段下の場所にある感覚」「女性専用車両があるのは、世の中が男性専用車両そのものだから」など、加速する話し合いの先で10人それぞれが考えた“ジェンダーと多様性”とはーー。

ある調査で「ジェンダーについて話し合うことはしたいか否か」という質問に対して、およそ6割の人が「話し合いたくない」と回答する日本社会において、全員が同じ立場で一人ひとりの話に耳を傾け、意見をジャッジしたり結論を出したりするわけでもなく、ただ理解しあう本作は、お互いの違いを知り、それぞれのあり方を認める大切さに気づかされる。 

システムや制度は明日から変えようと思って変えられるものではないけれど、半径1mにいる人たちとジェンダーや多様性について話し合うことは今日からだってできる。見た人が各々のコミュニティで『ホンネのヘヤ』を催すことは、一人ひとりの暮らしや人生が安心と喜びで満たされる社会へと近づく第一歩となるはず。

◆ ホンネのヘヤ 特設サイト
https://media.lifull.com/campaign_2021092705

記事制作/newTOKYO