現在、HIV感染症は「死の病」ではなく、コントロール可能な「慢性疾患」と考えられ、エイズ発症前の無症候期の間にHIV感染を発見できれば、ほぼ確実にエイズ発症を予防。服薬治療のみで通常の生活を送ることができるようになりました。
またHIVに感染したことが分かっても治療を続けて、HIVのウィルス量が検出限界以下になって6ヶ月以上維持できていれば、セックスによってHIVが感染するリスクは事実上なくなってしまいます。これがU=U(検出されない状態=感染しない)、つまり「HIVは治療をすればうつらない」というメッセージなのです。
だが、現在の新型コロナ禍……各保健所での検査会中止や縮小実施などで行われたり、病院やクリニックでの検査を躊躇する人も多いのではないでしょうか? 現に第2波の入り口に差し掛かってる今、「心当たりがあっても、検査を先延ばし」にしてしまう人も出ているのではないかと思います。
そうなってしまうと、HIV感染に気づかないまま、エイズを発症してしまう「いきなりエイズ」になりかねません。自分の体を大切にし、守れるのは自分だけ。大変な状況の今ですが、定期的に検査を行くことは「不要不急の外出」には該当しません。
東京都内なら『東京都南新宿検査・相談室』での検査会は実施されています。また全国どこでも、インターネット上で購入可能な『郵送検査キット』による自宅での検査方法もあります。検査会は以下のサイトより検索・予約などが可能です。ぜひ、心当たりのある方は早めの検査を心がけるようにしましょう。
■ 東京都南新宿検査・相談室(HIV+梅毒同時検査)
>検査予約 TEL:03-3377-0811
>検査予約 インターネット:http://www.tmsks.jp
■ HIV・セックスと新型コロナウィルス感染症に関連する支援情報(NPO法人akta)
■ 東京都HIV検査情報Web
■ HIVマップ
■ HIV検査・相談マップ(全国検索可能)
イラスト/松本ゆうす Twitter@youth_matsu
記事監修/NPO法人akta http://akta.jp/
記事制作/newTOKYO