選挙の仕組みを超ザックリと紹介!
7月21日(日)は参議院選挙の投票日。
政治に興味がない人からすると、衆議院と参議院の違いを説明されてもいまいちピンとくるものではないし、新しい法案の話とか専門用語が多くてちんぷんかんぷんだったり。 でも逆を言うと「みんなが嫌がること」は共通しているんですよね・・・。
例えば増税問題。
今の8%から10%になることに「わーい、ようやく10%になるんだ~!もっと増やしていいよ!」なんて思いませんよね。
でも、どうにか工夫をしないと国のお金が捻出できない。 そこで、他にこういう法律を作れば国民が納得しつつも予算が作れるんじゃないか、という様々な案を出すのが政治家のお仕事。
でもって、その法案を決定するかどうかを意見が片寄らないように2チームに分かれて公平に決めるのが、衆議院と参議院というわけ。
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投票は自分のために行くもの!
政治というのは「国民の過半数にとって必要なことを決める」だけではなく、「限られた一部の人にも過ごしやすい日本にしましょう」という法律を作るのもお仕事です。
ニュートーキョーはゲイライフを推奨しているので「同性婚」「LGBTの雇用条件」で説明すると分かりやすいかも!!
LGBT当事者でも「同性婚は必要ない」という意見の人はたくさんいます。
代表的な意見としては「これまで困っていなかったのだから必要ないでしょ」「自由恋愛主義で結婚願望がないから」「同性パートナーシップ制度や養子縁組でいいじゃん」「会社にLGBTをカミングアウトするリスクのほうが怖い」「日本で同性愛が違法だったことは一度もなく、不快な思いはしたことがあるけど深刻な差別は経験したことがない」など。
その意見も「個人の生活」を基準にしたものなので間違いではないんです。
じゃあ、その「セクシュアリティを隠せば今まで通りに普通に生きていける」世の中って当たり前なの?っていわれるとそうじゃなく、「隠さなきゃいけないほうが不自然」なんですよね・・・。
愛する人と家族になりたい、LGBTを隠すことに深刻に悩んでいる人、心無い言葉に苦しんでいる人もたくさんいるわけです。 「他人の事情」と「自分の事情」を照らし合わせて、それぞれの意見がある。 これって、自分の心の中に参議員と衆議院がいるような状態なわけです。
一方の意見だけではなく、他の意見とすり合わせて、新しい答えを見つけることもあれば、別の問題が浮上することもある。
でも、その論議は「より良い環境」を目的としているわけです。
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否定や拒否からは未来は生まれない!
今回、LGBT当事者で参議員選に立候補しているのは、
レズビアンの増原裕子氏、ゲイの石川大我氏、MtFトランスジェンダーの安冨歩氏。
彼らは基本的にLGBTの権利も公約のひとつに掲げているわけですが、当然、LGBTについての法案に興味がない(もしくは不安を感じている)当事者の意見にも耳を傾けつつ、なるべく誰もが傷つかないような法案を目指している人たちです。
「同性婚が認められると困るLGBT当事者もいるんだよ」という意見があれば、彼らがそれをじっくり考えて、新しい法案を考える機会もある、ということです。
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日本の未来が変わる。決戦は7月21日(日)!!
ダイバーシティ社会実現のために、LGBTを公言している候補者を例にご紹介しましたが、選挙というのはみんさんそれぞれの事情によって投票するもの。
「老後」「待機児童」「最低賃金」「年金」など、自分にとって密接な問題にしっかり取り組んでくれる政治家を選ぶことが重要です。
難しい政治の仕組みは、投票すると自然と理解できてきちゃうので、まずは「自分が困っていることを公約に掲げている政治家に一票入れましょう」というのが、正しい投票かもしれません。
さぁ7月21日(日)は投票日。
自分たちの一票で、「自分らしく」いられるダイバーシティ社会を目指しましょ!!