3つの“P”を正しく知って、あなたと大切な人を守ろう。 性感染症予防の最前線「PrEP」「PEP」「DOXY-PEP」のハウツー

性感染症予防として、コンドームだけではなく薬を服用することも珍しくはなくなった今だからこそ、知っておいてほしいこと。それは「PrEP(プレップ )」「PEP(ペップ)」「DOXY-PEP(ドキシペップ)」といった代表的な3つの予防服用における正しい知識と、セルフケアの意識を持つということ。

プライベートケアクリニック東京ではPrEPとPEPに加えて、新たにDOXY-PEPの処方をスタート。このタイミングで改めて3つの予防服用がどういった場合に必要で、いつ薬を服用するのかをおさらいしていこう!

ーー性感染症の予防服用「PEP」「PrEP」「DOXY-PEP」。正しく知って、セルフケアを

性行為前、HIVを事前に予防したいときは「PrEP」
デイリーPrEP
:1日1回1錠、お薬を服用する方法。だいたい同じ時間に飲むことが大切なので、予め服用する時間帯は設定すること。最初の1錠を飲み始めてHIV予防できるようになるまで、7日程度必要。

オンデマンドPrEP(男性に限る):性行為の前後に、お薬を服用する方法。性行為の2〜24時間前に2錠服用→その24時間後に1錠→さらにその24時間後に1錠服用。性行為が数日続く場合は、その間も24時間ごとの服用を続け、最後の性行為のあと2回服用。

性交渉において「空気に呑まれて『コンドームをつけて』って言えなかった」「不特定多数の人と性交渉をすることが度々ある」など、そもそも、相手やシチュエーションに安全性が保障されていない経験をした人って多いと思う。

そんな日常的にHIVへの感染リスクと直面する人に知っておいてほしいのが、「PrEP」。服用方法は2つから自分の生活にフィットする方を選ぼう。

HIV感染リスクが疑われる性行為をしてしまったときは「PEP」
PEP:感染が疑われる行為から72時間以内に1日1回1錠、毎日同じ時間に服用。期間は30日間。

コンドームをつけない肛門性交をはじめ、リスキーな性交渉などに及んでしまったときは、72時間以内に「PEP」をするか否かで、その後の感染確率が大きく異なる。

クラミジア・梅毒・淋病への感染リスクが疑われる性行為をしてしまったときは「DOXY-PEP」
DOXY-PEP:性交渉後72時間以内に、ドキシサイクリンを2錠服用。

キスやオーラルセックスといった性的接触においても感染しやすいクラミジアや梅毒などの性感染症は、性交渉後72時間以内に「DOXY-PEP」を服用することで、感染確率を下げることができる。

予防効果はクラミジアと梅毒が70〜90%、淋病は50%とされており、2024年にアメリカの疾病予防管理センター(CDC)で予防効果が承認された。

「あまり素性を知らない人と性交渉はしないこと」なんて言われても、これだけマッチングアプリやSNSが普及した世の中で、完璧に感情をコントロールして理性的に生きていくのは難しいよね。それに自分はしたくなかったのに、性交渉を強要されるリスクだって大いに潜んでいる。

だからこそ、その後の性に関するセルフケアの意識と知識が大切なんだ。性感染症になるのは決して恥ずかしいことじゃない。“予防できる疾患”という意識で、他の病気と変わりないように性感染症とフラットに向き合ってほしい。

※いずれの予防服用も、医師の診察・検査を経て処方される医療行為です。自己判断や自己入手による服用は、体調を損なうリスクがありますので必ず専門医にご相談ください。
※DoxyPEP(ドキシペップ)と飲み合わせが悪いお薬もありますので、服用中のお薬について診察時にお知らせください。

■性トーク
プライベートケアクリニック東京 東京院 院長 小堀善友医師監修のもと、「人に聞きにくい」「調べてもパッとしない」メンズの性のお悩みにフォーカスする月2回更新の連載企画。4回ごとに異なるモデルを迎え、トークルーム風にアレコレ掘り下げていく。

■プライベートケアクリニック東京 (東京院・新宿院・名古屋栄)
性感染症の診療を専門家チームが丁寧に行うクリニック。皆さまを温かくお迎えし、PrEP/PEP・性感染症(性病)の適切な診断・治療を行います。女性・男性・LGBTQ+の方・パートナー同士でも受診することが可能です。
https://pcct.jp/

■小堀善友 医師
プライベートケアクリニック東京東京院院長。2001年、金沢大学医学部卒業。金沢大学泌尿器科、米・イリノイ大学シカゴ校泌尿器科、獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科准教授を経て、2021年より現職。日本泌尿器科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、日本性機能学会専門医、日本性感染症学会認定医、日本性科学会セックス・セラピスト。著書に『オトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)、『妊活カップルのためのオトコ学』(メディカルトリビューン)、『今日の診断指針第8版「男子性発育の異常」』(医学書院)など。

記事制作/newTOKYO
タイアップ・監修/プライベートケアクリニック東京

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