
ーー作家志望とセックスワーカーの二重生活を経て、セバスチャンが向き合わされる本質
ロンドンに暮らす25歳のマックスは、昼は出版社で働く作家志望。だが夜になると、“セバスチャン”という別の名前でセックスワーカーとして活動している。取材の一環だったはずの二重生活は、やがて彼自身の心と身体に深く食い込み、快楽や羞恥、そして自由を通じて、自分自身の本質に向き合うことになる。その変化は、築き上げてきた文壇でのキャリアに影を落とし始める──。
サンダンス映画祭に選出された本作は、フィンランド系イギリス人のミッコ・マケラ監督による挑戦的な一作。クィアな欲望が一人の青年の生き方や価値観をどう揺さぶり、変えていくのかを繊細に描き出している。マケラ監督は、IndieWireが選ぶ「注目すべきLGBTQ映画作家25人」に名を連ねている。
海外メディアでは「優しく、思慮深いセクシュアル・オデッセイ」(The Gurdian)、「主演のルアリ・モリカは、セリフが少ないながらも、相手の空気や緊張を感じ取る一方で、自分自身の内面には向き合おうとしないマックスの姿を繊細に表現していて素晴らしい」(Variety)と高い評価を得ている。
◆SEBASTIAN セバスチャン(仮題) 2026年1月公開予定
監督・脚本:ミッコ・マケラ(第二回長編監督作品)/主演:ルアリド・モリカ(ヴィジョンクエスト-ディスニープラス) 、 ジョナサン・ハイド(ブルータリスト)/2025年サンダンス映画祭正式上映作品/配給:リアリーライクフィルムズ
記事制作/newTOKYO