【コンドーム自販機も】百人百様のひとときを過ごせる「HOTEL CEN」で、ホテルステイを満喫しようかな。

全ての人へnew(ニュー)を届けるためスタートした『newTOKYO』。ある時はゲイの男の子にアイスを食べてもらったり、またある時はドラァグクイーンさんと名所を巡るお散歩に出てみたりと…色々なカタチでLGBTカルチャーを発信し続け、気づけば2周年を迎えました。

節目だから、というわけではないけれど今一度“新しいことは楽しいこと”というコンセプトに立ち戻って、誰かの“新しい”を応援する、なんてのもいいかもしれないーー。

ということで隔週全4回でお届けしている今回の「しんたか、初めての〇〇」は、新しい価値観や自分と出会えるスポットをファッションデザイナー・動画クリエイターとしてじわじわと人気・知名度を上げている大阪のカップル、しんたか(左:しん、右:たか)と共に巡る企画。

最後となる第4回目は、国籍や年齢、宗教、人種、性別に捉われず一人ひとりの生き方を尊重するホスピタリティに溢れたダイバーシティホテル「HOTEL CEN」へ。

こんなところにダイバーシティ。「HOTEL CEN」でプライベートモードのしんたかをキャッチ♡

あらゆるカテゴライズから脱し、百人百様のライフスタイルを過ごせる場所として2019年に東京都・新大久保の路地裏にオープンした「HOTEL CEN」。

入社して間もなくLGBT研修を受けることが必須とされているスタッフもまた、自分らしく働くことが推奨されているため、ピアスやネイル、ヘアスタイルなど思い思いに楽しんでいる姿が印象的だ。

制服も、清潔感のある私服にホテルのエプロンを着用すればOKということで、訪れた宿泊客もフランクに話せる雰囲気が、なんだか心地いい。

チェックインの際も男性同士だからといって「ダブルベッドのお部屋ですが、よろしいですか?」というカップルにとって不要な確認もないので、ご心配なく。ダイバーシティを配慮した施策が至れり尽くせりなのだ。

ーー初めてHOTEL CENに訪れてみての感想は?

たか:友達同士を装わなくて良いのは、本当楽ですよね。スタッフさんもフレンドリー、その中にはLGBT当事者の方もいて、気を張らなくて良いというか、心からリラックスして過ごせるんじゃないかなと思いました。

新大久保からも近くおしゃれな雰囲気が、K-POP好きな人のインスタ映えスポットとして人気なのも納得です。

しん:ホテルって男2人で同部屋、特にダブルベッドタイプとかに泊まったりすると、「ん?」みたいな感じで思われがち。

「友達同士に見えるかな?」とかチェックインの時に意識したりするけど、HOTEL CENさんはそういう細かいところで気疲れする心配がないので素敵です。

ーーLGBTフレンドリーなHOTEL CENは、「性」に対してもオープンマインド。ランドリールームの自動販売機にはさり気なくコンドームがラインナップしており「一緒に寝てたらなんだかザワザワしてきちゃった…」なんて時に、おすすめ。

何より2枚セットで、100円という良心的な値段もgood(笑)。購入する前に恋人にセックスのお誘いをして、OKを貰い忘れないように。

ーーベッドに入ってからの過ごし方を教えて。

しん:たかはずっとTikTok見てることが多いのかな。気づいたら寝てるんですけど、お気に入りのぬいぐるみ2つを枕の上に置いて、その上に頭置くという謎のスタンスで意味分からん(笑)。寝顔は綺麗やけど、寝相は悪いかな…。

たか:しんはすぐ寝て、スゥスゥ寝息立ててます。シングルベッドに2人で寝てて場所が狭いので、足を絡めないとはみ出て寝つけません…。

ーーぶっちゃけ、しんたかの夜の営み事情はどんな感じ?

しん:基本は完全予約制で営んでる感じです♡

たか:「今日の夜どう?」みたいな感じで、昼間に聞いてお互いOKだったら営みます。でも、予約が入らなかった時でも夜寝てる時にムラついてきちゃったら…。

しん:片方がタッチして、もう片方がタッチし返してきたら、それが「いいよ」の合図みたいになってるよね。

ーー同棲を始めてから知った、お互いの新たな一面は?

たか:人の話を聞き流しているようで、怖いぐらい聞いていること。僕は返事がなくても喋り続けることが多いんですけど、あまりにもスルーされて怒り気味で「聞いてる?」と言うと、「~やんな?」と言ってたことがそのまま返ってきてびっくりしました。

しん:新しい一面は…集中している時に口が歪むこと(笑)。あ、めっちゃ俺の目見ながら踊ってくるけど、あれはどうしたら良いん?

たか:ワンフレーズだけでも踊りを見てほしいだけだから、これからも見つめてもらうだけでOK。

ーーもしも、プライベートで一泊するとしたらどのように過ごしたい?

しん:気になっていたホテルに実際に来れて嬉しかったんですけど、映える暇がなかったので、とにかく写真を撮りまくって映えまくりたいです。

たか:新大久保がめちゃ近いので、新宿二丁目で遊びつつ、テイクアウトした韓国グルメを食べながら部屋でぐうたら過ごしたい。併設されていたカフェやテラスなども気になったので、次は足を運んでみたいと思いました。

ーー訪れる人も働く人も、装うことなく過ごせる「HOTEL CEN」はコロナ禍以前、LGBT当事者の訪日観光客も多かったそう。
全ての人に寄り添うダイバーシティな空間で愛する人と過ごすひとときは、いつものホテルステイよりほんの少し自分たちらしくいられるはず。

廊下で手を繋いでみたり、テラス席のソファに隣同士で座ってご飯を食べてみたり…世の中の普通から解放され宿泊客やカフェ利用者、スタッフが双方に作用して新しい価値観と出会えるこの場所で、ホテルステイを楽しんで。

◆ HOTEL CEN
https://hotelcen.com/
▷住所:東京都新宿区百人町1丁目5-19
▷定休日:なし
▷アクセス:新大久保駅・大久保駅・西武新宿駅から徒歩5分、新宿駅から徒歩12分
Instagram@hotel_cen

◆ しんたか
アパレルブランド『SHIN』立ち上げ・運営のほかInstagramやTikTok、YouTubeなど活躍の場を広げるSNS総フォロワー数およそ25万人を誇るカップル。クリエイティブなアイテムを展開するブランドデザイナーの顔を持つ一方、飾らない関西弁での軽快なやりとりが世代や性別問わず人気を得ている。
YouTubeチャンネル@しんたか

企画・取材/芳賀たかし
写真/新井雄大
撮影協力/HOTEL CEN
記事制作/newTOKYO

※新型コロナウイルス感染症対策を講じた上、撮影時のみ特別にマスクを外しております。