【褌、恥ずかしくないよ?】2022年から褌をニュースタンダードに!六尺締めて10年の日本舞踊家・狸吉さんによる「褌のすゝめ」

褌マニアの狸吉のインタビュー

日本古来からの風習によると年神様を迎える元旦は、お清めの意味合いも込めて衣服を新調するというものがあるそう。下着も一新して、気持ちも新たに!と行きたいけれど、ただの下着じゃイマイチ変化がなくて締まらない…。

そんな人におすすめしたいのが、日本男児らしさ抜群の褌だ。股間を優しく包むフィット感、割れ目にキュッと食い込むあの感じ。うん、やっぱり褌を締めると気持ちも締まる!

そんな褌の良さを知ってもらうべく、今回は日本舞踊家を主業としながらも、ふんどし専門店「狸吉」店主にして褌の良さを広めるため、褌系動画クリエイターとしても活動する狸吉さんに、褌愛を語ってもらった。

褌マニアの狸吉

ーー褌への憧れを抱いたのは3歳。高専生時代は、他部員に見られないようこっそり褌を締めて剣道に勤しみ…

褌に目覚めるきっかけは、3歳の頃に習っていた剣道の先生が締めている姿がすごくかっこ良かったのと、『もののけ姫』のアシタカの褌姿を見たことです。それから小中学校と褌を締めてみたいという気持ちはあったのですが、なかなかその機会に巡り会えなくて。

初めて締めたのは地元、岩手県水沢市で行われる日本三大奇祭として有名な蘇民祭に初めて参加した高専生時代。その祭りは褌一丁で川の水を浴びた後、火のついた薪の上で山内節を歌い祈願する「柴燈木登(ひたきのぼり)」が有名なのですが、思ってた通り食い込みがある分、気持ちが引き締まる感じがして以来、虜になりました。

褌を締めた狸吉

その頃にはインターネットで購入もできたので、所属していた剣道部の活動がある時は六尺褌を締めて稽古に励んでいました。ただ、その時はまだ他の部員に褌姿を見られることに抵抗があったので、隠れて締めていたんですけど…(笑)。

トランクスから六尺褌へ徐々にシフトチェンジしていった当初はキツい締め付けになれる必要があったんですけど元々、下着として長年受け継がれてきたものですから、慣れてしまえばそこまで気になりません。

座る褌を締めた狸吉

着物や袴などを着けた際も、実は褌が凄く機能的なんです。パンツであれば、トイレをするにしても着付けを解かなければいけないですが、褌は横にずらすことで簡単に用を足すことができます。

新年を迎え、もしかすると和服でお寺や神社へお参りする方がいるかも知れませんが、トータルコーディネートとして、褌を締めることをおすすめしたいですね。そういった場所のお手洗いは和式が多いイメージがあるので、身をもって褌の快適さを感じられるかなと思います。

ポーズする褌愛好家の狸吉

ーー人類褌化計画は900人を達成中!褌一丁が清々しい狸吉さんが褌の魅力を伝えた先に見据えるものは?

褌の魅力を伝えるべくTwitterとYouTubeでの活動を始めたのは、2019年の夏頃です。当初は魅力を伝えるためとはいえ、自分の褌姿を発信することに抵抗があり、お面をつけて動画や写真をアップしていました。

しかし、カッコよくて魅力的な褌を「褌姿を投稿するのが恥ずかしい」という個人的な理由から、匿名で発信するのは褌のイメージを変えることには繋がらないし、堂々と自信を持って発信することで初めて変わり始める、そう心を入れ替えて今のスタイルを確立しました。下着モデルさんにしてもそうですが、堂々とランウェイを歩いている姿ってカッコいいじゃないですか。

褌を締めた狸吉のお尻

今年で活動を始めてから3年目になりますが、今ではたくさんの褌好きの方とコミュニケーションを取るためにはなくてはならない大切な場所になりました。

男性、男性と言ってもゲイの方、中には女性の方などセクシュアリティやジェンダーの垣根なしに、褌というマイナーカルチャーをきっかけにして交流ができるのが嬉しいですし、これからも積極的に関係性を深めていけたらと思っています!

褌を締めた狸吉の顔

その一環としてスタートしたのが、褌専門店「狸吉」のオープンです。先ほど言ったようなTwitterやYouTubeでは褌の良さは発信し続けていたつもりでしたが、「締めてみたい気持ちはあるけれど機会がない」「お金を払って買ってみたい気持ちはあるものの、上手く締められなかったらと思うと踏み出せない」などの声を学生時代の僕みたいに地方に住んでいる方や、意外にも若い方から多く頂いていたのもあって、晒(さらし)を褌の長さに切って無料配布を行う「人類褌化計画」から初めてみました。

褌愛好家の狸吉

現在は900人に配り終えた段階で、まだまだ計画完遂には程遠いですが、狸吉オリジナルの純国産褌の販売もスタートさせて、褌の真の良さを知ってもらおうと奮闘中です。

新潟の吉田織物というメーカーで製造をお願いしていて、通常の褌であれば両端に縫い目があるのですが、狸吉の褌は縫い目がなくシームレス、かつ生地が柔らかいので締め心地もストレスを感じさせないと思います。高専生時代からおよそ50着ほど締め続けてきた結果、完成した六尺褌なので自信があります。

正座する褌好きの狸吉

「義理と褌は欠かされぬ」ということわざがあるほど、日本人にとって下着は重要なもの。
褌を締め直す、ではありませんが下着を一新して新年を迎えるという文化もあるように、これを機に褌を締めてお正月を過ごすことにチャレンジしてくれたら嬉しいです。

いずれは、それが褌が下着として当たり前に定着するように、まずは褌に対するイメージが恥ずかしいではなく、カッコいいへと変わっていくよう尽力していきます!

ーー今回、狸吉さんの粋な計らいでnewTOKYO読者へ、褌専門店「狸吉」こだわりの『六尺褌 白&群雲染セット(計¥4,000相当)』を抽選で3名様にプレゼントいたします。詳細は下記概要及びnewTOKYO公式Twitterからチェック!

◆ 狸吉
日本舞踊を本業としながら剣道五段、居合道三段、相撲初段を有する褌系動画クリエイター。褌愛用歴10年以上かつ毎日着用している確かな経験と自分が欲しい褌を求めて、昨年から褌専門店「狸吉」でこだわりの褌も販売している。
Twitter@tanukifundoshi
YouTube@【ふんどしYouTuber】狸吉

狸吉 六尺褌セット
お年玉プレゼントキャンペーン 概要
応募方法|newTOKYO公式Twitterをフォロー&該当ツイートをリツイートで応募完了となります。
応募期間|2022年1月1日(土曜)~1月7日(金曜)23:59まで
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※厳正なる抽選をした後、当選者のみDMにてご連絡いたします。
※当選報告後3日以内に返信がない場合は無効とさせていただき、再度抽選を行いますので予めご了承ください。
※六尺褌は半幅16.5cm、長さ250cmとなっております。

取材/芳賀たかし
写真/新井雄大
記事制作/newTOKYO