“人生の選択に正解はない”。なんてことをたま~に見聞きするけれど、自分の選択が100%合っている、と胸を張って言える人は…そうそういないはず。ただ、正解・不正解は置いといて、今を楽しんで生きている人ってやっぱり素敵!「ジブンヒストリー」は、そんなエネルギッシュに生きる彼らの日常や歴史にフォーカスして、自分らしく生きるヒントを見つける企画♪
今回はゴーゴーボーイとして活躍する燕-Tsubame-さんのジブンヒストリー。忙しなく過ぎる毎日だけどちょっと立ち止まり、彼の生き方を通して“これまでのジブン”を整理すれば、ワクワクするような“これからのジブン”像に出会えるかも。
ーー意を決してカミングアウトした妹、実は隠していたゲイ雑誌を密かに読んでいて…。
生まれはも育ちも神戸で、地元は今でも大好きな場所です。幼い時は、子どもらしくなかったと思います。「男の子は…」と性別で区別されることにモヤモヤしながらも、求められる男の子像を演じるために活発でいようと意識的に動いていた記憶があります。
とはいえ、やっぱり部屋で遊ぶことが好きだったので、動物を主人公に人型の敵を倒していくという独特すぎるストーリー仕立ての人形遊びをしていました(笑)。
初恋はなかったですが、初体験は中学3年生。陸上県大会のために練習していた僕のもとに、高校生になった野球部の先輩が差し入れをしにきてくれて。
練習を終えて倉庫へマットを運び終わった時、その上でプロレスごっこをしていたら、だんだんそういう雰囲気になり、めちゃめちゃ興奮しました…♡
一番最初にカミングアウトしたのは、妹でした。すごく緊張しましたが「知ってたよー」と一言、僕のタイミングを待ってくれていたことに感動しました。その後「月刊バディで連載してる『アグリっ娘』めっちゃ面白いから、続き読みたい!」と斜め上の言葉が返ってきて、もっと驚きましたが(笑)。
セクシュアリティをオープンにしたことで自分から離れていく職場の人もいて、時にはゲイであること自体に罪悪感を感じることもありましたが、個性の一つとして認識してその人間性で判断して仲良くしてくれる人を大切にしこうと思えるようになりました。
子どもの頃は転校ばかりで学校や家族といった限られた人間関係の中でその瞬間を生きるのに精一杯でしたが、現在は彼氏や妹、ペット、数少ない友達の一人ひとりが居てくれることに幸せを感じています。
コロナ禍で人と関わることが制限され先行きが見えない不安は大きいですが、これからも周りの目に縛られず自分の感覚や感情のまま自由に生きていきたいです。
◆プロフィール
名前:燕-Tsubame-/年齢:29歳/誕生日: 10月31日/身長:173cm/体重:79kg/出身地:兵庫県/最近ハマっていること:スマートフォンゲーム『マギア☆レコード』/好きな食べ物:ジャンクフード/好きな場所:そこそこ綺麗な海岸/一度は訪れたかった場所:九龍城
Instagram@tsubameiidx
Twitter@tsubameiidx
写真・企画/天野ヒカリ
編集/芳賀たかし
記事制作/newTOKYO