治療が進化しHIV感染症は「死の病」ではなく、コントロール可能な「慢性疾患」と考えられるようになった。しかし、「人に伝えづらい・相談しずらい」「話題にしづらい」など、ネガティブな印象は今もまだ強く残っている……。
若年層のセーファーセックスの意識低下、コロナ禍による検査会の減少などで、「いきなりエイズ」を発症する人たちが増えている昨今、実は気づいていないだけで、すぐ身近なところにあるHIVについて、【知り】【感じ】【考える】機会として、11月3日(水・祝)にLiving Together「オンラインLIVEショー」が生配信される。
もし、今までHIVのことに触れてこなかったとか、興味がない・自分には関係ないなんて思っている人がいたら……そんなこと言わずに「自分のため、誰かのため、そして大切な人が困ったときのため」に、HIVのリアリティを共有してみてはいかがだろうか?
ーーHIVを持っている人も、そうじゃない人も、まだ分からない人も。わたしたちはすでに、一緒に生きている。WE’RE ALREADY LIVING TOGETHER。
12月1日の世界エイズデーにあわせ、今年も11月15日〜12月15日に開催される「TOKYO AIDS WEEKS 2021」。Living Togetherのメッセージと共に、HIV陽性者やその周囲の人が書いた手記のリーディングと出演者の言葉で、HIVのリアリティを伝える。
今回の「オンラインLIVEショー」では、YouTubeドラマ「東京Neighbors」のエンディング曲「逡巡歌」、「東京Appetite」のテーマ曲「邯鄲夢 -KANTANMU-」を担当するつづきの皆さんによるライブ演奏に加え、ゲストとしてDJ Hugestさんとドラァグクイーンのレイチェル・ダムールさんが、HIV陽性者やその周囲の人の手記を朗読。
MCは小原たかきさんと、マダム ボンジュール・ジャンジさんが務め、新宿二丁目のクラブ「AiSOTOPE LOUNGE」からお届けする。
イベントを主催する「akta」はこれまで、2003年に開設されたコミュニティセンターを拠点に、新宿二丁目のお店やコミュニティのみなさんと一緒にHIVのリアリティを共有するイベントを定期的に開催。
一時期は「Living Together Lounge」が日曜日の夕方に毎月開かれ、「Living Togetherのど自慢」は、2006年から2020年春までに57回実開催。総来場者数約2300人の方々にメッセージを届けてきた。
コロナ禍の現在は「オンラインリーディング」の配信がスタートし、地域関係なく自宅から気軽にHIVの現場についてを知れるようにもなった。
過去の「オンラインリーディング」動画アーカーイブは、aktaの【YouTubeチャンネル】から視聴が可能。
最近のアップロードでは、映画「沖縄カミングアウト物語 かつきママのハグ×2 珍道中!」で話題となっているバー九州男のマスター・かつきさんや、2021年度エイズ学会の会長・俣野哲朗さんを招いての手記リーディング動画を公開。
また、11月の第7回目のゲストには、新宿二丁目初のディーヴァユニット「八方不美人」、二人組歌謡ユニット「ふたりのビッグショー」のメンバーとして活動するドリアン・ロロブリジーダさんが登場。
世界エイズデーの期間、「エイズ患者やHIV感染者に対する差別・偏見の解消」に向けて、ぜひ一緒に知識のアップデートをしてみませんか?
「Living Together」というメッセージが、ひとりでも多くの人に届くようにーー。
◆ Living Together/オンラインLIVEショー
2021年11月3日(祝・水)19:00/無料視聴
>>> akta YouTubeチャンネル
主催/NPO法人akta http://akta.jp
協力/東京都福祉保健局、ぷれいす東京、Living Together計画
記事制作/newTOKYO