記憶をつなぐHIV/エイズの歴史アーカイブ、証言映像を集めた特設サイトがオープン!

ーーHIV/エイズをめぐる1980~1990年代の経験と記憶を、次の世代へと手渡していく。
認定NPO法人ぷれいす東京が、「歴史アーカイブ・プロジェクト」として、証言映像をまとめた特設サイトを公開した。サイトのオープンにあわせて、当時を生きた当事者や医療・支援の現場に関わってきた人々による7本のインタビュー映像が公開されている。

HIV/エイズを取り巻く状況は、この40年で大きく変化した。現在では、適切な治療を継続することで、HIVとともに長く生きることが可能な時代になっている。
一方で、効果的な治療法が確立されていなかった1980~1990年代には、次々と命が失われ、強い恐怖や偏見の中で生きることを余儀なくされた人々が確かに存在していた。

ぷれいす東京がこのプロジェクトを立ち上げた背景には、そうした「語られなくなりつつある記憶」への危機感がある。エイズ・パニックと呼ばれた時代を生き延びた人々、当時を間近で見つめてきた医療従事者や支援者、報道に携わってきたジャーナリストたちの経験や思いは、時間の経過とともに失われつつある。だからこそ今、個人の記憶や声を映像として記録し、次世代へと残していくことが求められている。

今回のアーカイブでは、ぷれいす東京の活動に深く関わってきた人々を中心に、当時の空気や葛藤、現場での選択が語られている。公開された映像は以下の7本だ。

(1)サバイバーのストーリー
(2)ぷれいす東京設立と横浜国際エイズ会議開催~1994年を振り返る
(3)社会的病としてのエイズとその対策~混沌から共存への歩み~
(4)社会的病としてのエイズとその対策~1996年以降の歩み
(5)HIV/エイズ医療現場の最前線で活動してきたことを振り返って
(6)HIV/エイズの歴史をジャーナリストの視点から振り返る
(7)HIV/エイズに関するこれまでの歴史(1981年~2000年)

これらの映像は、単なる過去の記録ではない。当時の恐怖や喪失、支え合いの記憶は、現在のHIV予防やケア、そしてスティグマと向き合う私たちに、多くの示唆を与えてくれる。

HIV/エイズに関わってきた人々の声を、映像や言葉として残すことは、未来に向けた大切な社会的財産でもある。このアーカイブが、世代を越えて記憶を共有し、過去から現在、そして未来へとつなぐための、確かな足場となることを期待したい。

HIV/エイズの歴史アーカイブ・プロジェクト
https://ptokyo.org/history-archive/

素材提供/認定NPO法人ぷれいす東京
記事制作/newTOKYO

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