チヒロックん家の、コンドームでも見てく? コレクションNo.3 かもかもかものすけ 1000/おさるのもんきち 1500

コンドーム収集家のチヒロックの顔

10代の頃からコツコツと集めていたら、自分でも整理がつかなくなってしまったというチヒロックさんのコンドームコレクション。
優に数百種類はありそうなコンドーム、さてさてどうしたものか。このまま実家に眠らせておくのももったいないし、どうせだったら見てもらおう!!

ーーそんな感じで、某コンドーム専門店勤務でコンドームのエキスパートであるチヒロックさんに、コレクションの中でも特に思い入れが深いコンドームを解説してもらうこの企画。

第3回目は、サンリオの中でもかなぁ〜りディープなキャラクター「おさるのもんきち」「かもかもかものすけ」のコンドームでも見てく?

かもかもかものすけ1000とおさるのもんきち1500
●かもかもかものすけ1000/おさるのもんきち1500(不二ラテックス)

かれこれ15年ほどコンドーム最前線で、動向を見守っていているからこそ見えること。

「コンドームにも流行りがある」。

厚さ重視系や女性目線系、トリッキー系…などなど、新製品が年間数種類しか発売されない世界なのに、ブームみたいなものがあるのです。しかしコンドームの自由度は昔よりも無くなったように感じていて、コレクターとしては心が疼きにくくなっています。製品はアップグレードされるのに、どこかつまらない…。

キャラクターや人物などなど「パッケージングとしてのイメージ」が重要視されるせいか、コンドームとのコラボが実現されにくい時代であることも要因の一つでしょう。
比べて1990年初頭~2010年あたりのコンドーム事情はと言うと、風当たりが少なかったように思います。隠す時代から脱しようとするのが流行だったのか、コラボ系もわりと寛容でした。

その代表が、このサンリオコラボ!!(商品カタログやコレクションの使用期限から、消費税3%時代から2010年頃まで販売されていたものと推測)。
個包装にはオリジナルイラストとサンリオらしい言葉遊び。コンドームもおさるのもんきちはチェーン柄のエッジング加工付き、かもかもかものすけは先端と竿(この言い方で合っているだろうか)部分で色が違うという仕様。

今では「ダサい」もしくは「レトロ可愛い」と言われかねない当時の流行が、昭和~平成へ移り変わっていくあの時代の雰囲気を見事に演出しているのです。
まぁ…サンリオコラボとはいえキティちゃんではないというところは、「それはさすがに致し方ない」とさせてください。

以上、コンドームから見る日本の歴史と経済でした(笑)。

【チヒロックのコンドーム通信簿】
デザイン:★★★★★ 
>>>さすがサンリオ、可愛さはいまだ色褪せない。
レアリティ:★★★★★
>>>「サンリオとコラボ」という不二ラテさんの実績は称賛に価すると思います。
セックスの時に使える感:★★★★★ 
>>>「彼氏が可愛いって喜んでたよ」(友人談)
ゴムの特性:★★★☆☆
>>>昭和平成レトロな見た目重視/性能普通
思い出深さ:★★★☆☆
>>>どちらかといえば文房具がすべてサンリオだった、あの頃を思い出します。

ーービビビッ!ときた“推しコンドーム”との出会いは、もっと楽しい、もっと気持ちいい、もっと安全なセックスライフの幕開け。「ゴムは無いほうが気持ちいい」は、単に自分に合っていないコンドームだからかもしれない。

性感染症の予防はもちろん、自分、そして相手の心の健康を守るためにコンドームを装着した、セーファーセックスを心がけてね♡

■チヒロック
某コンドーム専門店勤務。性教育に熱心な養護教諭の母の影響で、小学校低学年の時に初めてコンドームに触れる。10代からコンドームの収集を始め、コレクションの数は優に数百種類超え。現在の楽しみは、年に数種類しか発売されない国内生産、完全新作のコンドームを開封すること。

文・取材協力/チヒロック
編集/芳賀たかし 写真/新井雄大
記事制作/newTOKYO