チヒロックん家の、コンドームでも見てく? コレクションNo.10 ミチコロンドン

コンドーム収集家のチヒロックの顔

10代の頃からコツコツと集めていたら、自分でも整理がつかなくなってしまったというチヒロックさんのコンドームコレクション。
優に数百種類はありそうなコンドーム、さてさてどうしたものか。このまま実家に眠らせておくのももったいないし、どうせだったら見てもらおう!!

ーーそんな感じで、某コンドーム専門店勤務でコンドームのエキスパートであるチヒロックさんに、コレクションの中でも特に思い入れが深いコンドームを解説してもらうこの企画。

第10回目は、MICHIKO LONDON監修のコンドームでも見てく?

コンドームマニアのチヒロックのミチコロンドンコンドーム500
●ミチコロンドンストリート/ミチコロンドンコンドーム500:不二ラテックス株式会社:販売終了

コンドームの個包装(裏)に親子が手を繋いでいる人型のイラストと、そこに書かれた「FAMILY PLANNING」の文字。「明るい家族計画/FAMILY PLANNING」といえばコンドーム! とすぐ思うくらいに昭和生まれには有名なキャッチコピーです。

私がまだ10代だった頃、「なんか好き、この裏の透け感とデザイン」と部屋に飾ったコンドームの個包装第一号が、ミチコロンドンコンドームでした。

性教育の英才教育を受けてきた私は10代ながらに「コンドームは夫婦間の妊娠計画だけのためじゃないのに」と思ってはいたものの、単純な絵の表現にグッときたのです。

しかもそれが、「家族計画」だなんて。嘘くさいというか、頭が固いというか、日本人らしいというか。でもその中で精一杯洒落っ気を出そうとしてるところがなんとも愛らしいというか…。

養護教諭の母が教材として家に置いていた配布用コンドームは、ミチコロンドンやベネトンといったファッションブランドのコラボ製品がほとんどでした。

それが時代と共にファッションブランド市場の変化やグラマラスバタフライの登場などでどんどん種類が減ってしまい、ミチコロンドンコンドームも2021年3月でついに販売が終了してしまいました(ベネトンコンドームは絶賛販売中です!)。

長く販売されていたミチコロンドンは、何度もリニューアルされて、デザインやコンドームの色、ゼリーの仕様が変わりましたが、個包装(裏)はずっと変わらず最後まで同じデザインが採用され、コンドームコレクターとなった私の一番好きな「個包装(裏)」であり続けました。

量産型の裏面なので、ミチココロンドン以外にもこの(裏)に出会うことがあるかと思います。

時代と共に家族の形も多様化し、コンドームだってやはり「家族計画」だけのものではないので、いつかこのピクトグラムのデザインも変わるかもしれません。

変わったらいいなーとも思うし、この昭和っぽいデザインが歴史遺産的に残ってほしいなーと思ったりもします。箱、仕様、個包装(表)だけでなく、時には個包装(裏)も見てあげてください。

大抵ちっとも面白くないですが(笑)、それも消耗品としての宿命なり。

【チヒロックのコンドーム通信簿】
デザイン:★★★★★
>歴代ミチコロンドンのパッケージはカッコよくて可愛くて好きでした。
レアリティ:★☆☆☆☆
>終売品とはいえ長年販売されていたので。
セックスの時に使える感:★★★☆☆
>普通すぎてコメント思いつかず!(笑)
ゴムの特性:★★★★☆
>レアな根本フレアタイプ。根本だけ幅広なので装着しやすく実は初心者にもオススメ。
思い出深さ:★★★★★
>部屋に飾っても母は特に驚かなかったです。まさにこの親にしてこの子あり。

ーービビビッ!ときた“推しコンドーム”との出会いは、もっと楽しい、もっと気持ちいい、もっと安全なセックスライフの幕開け。「ゴムは無いほうが気持ちいい」は、単に自分に合っていないコンドームだからかもしれない。

性感染症の予防はもちろん、自分、そして相手の心の健康を守るためにコンドームを装着した、セーファーセックスを心がけてね♡

■チヒロック
元某コンドーム専門店勤務。性教育に熱心な養護教諭の母の影響で、小学校低学年の時に初めてコンドームに触れる。10代からコンドームの収集を始め、コレクションの数は優に数百種類超え。現在の楽しみは、年に数種類しか発売されない国内生産、完全新作のコンドームを開封すること。

文・取材協力/チヒロック
編集/芳賀たかし 写真/新井雄大
記事制作/newTOKYO