チヒロックん家の、コンドームでも見てく? コレクション No.19 BAPE CAP

コンドーム収集家のチヒロックの顔

10代の頃からコツコツと集めていたら、自分でも整理がつかなくなってしまったというチヒロックさんのコンドームコレクション。
優に数百種類はありそうなコンドーム、さてさてどうしたものか。このまま実家に眠らせておくのももったいないし、どうせだったら見てもらおう!!

ーーそんな感じで、元コンドーム専門店勤務でコンドームのエキスパートであるチヒロックさんに、コレクションの中でも特に思い入れが深いコンドームを解説してもらうこの企画。

第19回目は、A BATHING APEとサガミオリジナルコラボのコンドームでも、見てく?

コンドームマニアのチヒロックのサガミオリジナル✕A BATHING APE  "BAPE CAP"
サガミオリジナル✕A BATHING APE  “BAPE CAP”/相模ゴム工業株式会社/販売終了

かっこいい!! 2004年に発売された相模ゴムのサガミオリジナルとA BATHING APEのコラボコンドームは、この一言尽きる! 発売当時は裏原ファッション全盛期で、A BATHING APEはそのトップランカーだったのですが、お洋服自体が入手困難だったほどの絶頂期に「避妊具」とコラボするという思い切りがカッコ良すぎ!!!!

今もこのコンドームを崇めているのは、A BATHING APEがコンドームとコラボをしたということもありますが、コンドームが「ファッション」に認められたと私が勝手に思ったからでもあります。
「サガミオリジナルのブリスター型個包装とA BATHING APEが合わさったら、コンドームがここまでオシャレカッコいい最先端アイテムになってしまったよーーー!!!(当時の私の叫び)」

発売されることはファッション誌で事前に知っていたので薬局で見かけた時に即買いだったのですが、学生だった私にとっては、「1箱2000円」という値段は結構痛手で、「ゴムじゃない(ラテックス製ではない)コンドームって高級なんだなぁ」と学んだ時でもありました。

しかし、物価高騰の昨今でも、コンドームは20年以上大幅な値上げも行わずに販売されています(チヒロック調べ。製品スペックによって多少の違いはあるけれど)。高水準のコンドームを良心的価格で販売してくれているので、「コンドーム高い」の一言で済ませるのは少々無粋というものですよ…と経済事情についてまで思いを馳せたりして。

と話は逸れましたが、販売されているところは数回しか見なかったですし、コンドーム屋でもバカ売れだったという話を聞いたので、ヒット商品を出すのが難しいと言われているコラボコンドームだけれど度胸と世情がマッチすればヒットするよね!…という当たり前の話と、A BATHING APEの生き様がかっこ良かったんだよというお話でした。

【チヒロックのコンドーム通信簿】
デザイン:★★★★★
>>>文句なしの満点!
レアリティ:★★★★★
>>>ネットの世界ではプレミア価格の様子。
セックスの時に使える感:★★★★★
>>>個包装の蓋の裏にくじが付いていて、使う時にも楽しめる仕掛け付き!当たると限定のグッズが貰えました。
ゴムの特性:★★★☆☆
>>>サガミオリジナル=超薄型になる前の通常の厚さの製品。厚さがある分、装着感が少し硬いかも。
思い出深さ:★★★★★
>>>ブランド価値も高かったので当時も今も自慢の逸品!!

ーービビビッ!ときた“推しコンドーム”との出会いは、もっと楽しい、もっと気持ちいい、もっと安全なセックスライフの幕開け。「ゴムは無いほうが気持ちいい」は、単に自分に合っていないコンドームだからかもしれない。

性感染症の予防はもちろん、自分、そして相手の心の健康を守るためにコンドームを装着した、セーファーセックスを心がけてね♡

■チヒロック
元コンドーム専門店勤務。性教育に熱心な養護教諭の母の影響で、小学校低学年の時に初めてコンドームに触れる。10代からコンドームの収集を始め、コレクションの数は優に数百種類超え。現在の楽しみは、年に数種類しか発売されない国内生産、完全新作のコンドームを開封すること。

文・取材協力/チヒロック
編集/芳賀たかし 写真/新井雄大
記事制作/newTOKYO