映画ライターのよしひろまさみちが、
今だからこそ観て欲しい映画をご紹介するコラム
「まくのうちぃシネマ」第20回目
LGBTQ+映画ってひとくくりで言っても、その多くはゲイ映画。ビアンとトランスジェンダーはどうした! そしてさらに別のセクシュアリティは!? とお叱りを受けそうですが、あたしもプンスカなのよ。近年ようやく、増えてきたけど、まだまだ! そんななか、きましたよ。
レズビアンの美しい恋愛もので、しかも監督はオープンリーゲイ!
『ゴッズ・オウン・カントリー』で長編デビューしたフランシス・リー監督(おひげの感じは田亀源五郎先生似)の新作『アンモナイトの目覚め』は、オスカーの常連ケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンの共演作。
男女格差と地方と都会の格差を交えつつ、心を閉ざしたメアリーと奔放なシャーロットの恋愛シーソーゲームを描いたもの。美しいだけじゃなくて、性的描写もかなり激しめで、これぞリアルな出会いと弾ける恋! って感じよ。
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映画:アンモナイトの目覚め
ストーリー/イギリス南東部ライム・レジス。古生物学者のメアリーは老いた母と2人で暮らし、化石の土産店で生計を立てていた。ある日、ロンドンからやってきた裕福な化石収集家の夫婦が彼女の店に訪れ、ひょんなことからその妻シャーロットを数週間預かることに……。
監督:フランシス・リー
出演:ケイト・ウィンスレット、シアーシャ・ローナン ほか
配信:現在、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー中
文/よしひろまさみち Twitter@hannysroom
イラスト/野原くろ Twitter@nohara96