一生に一度も使わないGAY会話 Lesson6.彼のシゴトはYoko Ono-ing

部署異動により英会話能力の向上を余儀なくされた30代スーツリーマンのゲイ、ジョー。「英語への苦手意識を無くす」という目標を掲げ、アメリカへの留学経験があるドラァグクイーンのニュー子を頼ったものの、教えてくれるのは全く使う機会が無い英文ばかり!

さらにはインバウンド需要を見据えた友人でゲイバーのママであるツバサも加わり、月に一回の英会話教室は、たちまち井戸端会議状態に…。

第6回目は“Yoko Ono-ing”をキーワードに、生きた英語?を学んでいこう!

ーー「間もなく、始発電車が参ります…」(クラブイベント帰りの駅ホームにて)

ひっさしぶりに二丁目のイベント行ったけど、可愛い子ばっかりで最高だった〜。でもちょ〜〜〜っと、飲み過ぎたかもぉ〜〜〜。

ステージから見えてたけど、ちょっとどころじゃなかったわよ? それにアンタがカワイイカワイイってアプローチしてた、短髪のガッチビくん…気をつけなさいよ。

あ〜、あの子ね。そうだ、今月のゲイ会話はあの子のウワサを引用させてもらうのは、どう?

…名案ね。それじゃ、久しぶりにアタシが筆を取って挿絵を描いちゃうわよ〜〜〜。サッ♪ サッ♪ サッ ♪ はい、完成♡

【今月の一生に一度も使わない例文】
His job is Yoko Ono-ing the gay groups requested by clients.

オノ・ヨーコを仕事にするって…なんだ? あの子、アーティストと付き合ってるってことか?

ちっがうわよ。「Yoko Ono-ing=間に入って関係を妨害する」というというスラングとして使われていて、サークルクラッシャーのような意味を持つの。全体を翻訳すると「彼は顧客から依頼を受けた指定のゲイグループで、オノ・ヨーコすることを仕事としています」という意味になるわ。

俺らがグループで飲んでるところに、人懐っこく入ってきたもんだから、てっきり好かれたのかと思って舞い上がっちゃってたわぁ〜…。

ウワサを鵜呑みにし・す・ぎ。そう思われるほど、性に奔放っていう非モテの揶揄よ。顔も人当たりも良すぎるってのも大変よね(左手でアンタのチ○コ、右手で別のオトコのチ○コ揉んでたのは内緒にしときましょ)。

■プロフィール
ジョー(T179 W85 35yo)
ゲイの鑑と言わんばかりな褐色肌の短髪黒髪ヒゲリーマン。本格的に英語必須なポジションに異動が決まり、本腰に。やめては入会を繰り返していた英会話教室に再び通い始め、ニュー子からもGAY会話を通して英語を学び始めることに。平日はスーツ勤務、休日は万年タンクトップ。

ツバサ(T170 W55 28yo)
新宿二丁目でゲイバーを営むやり手のママ。一見、物腰が柔らかそうな色白今風ノンケだがその実、常連には少々アタリがキツい。元々、大学では英語を専攻。外国人の来店者も見据えて更なる英語力向上を目指し、ジョーとともにニュー子から生きた英語を学ぶことに。

ニュートーキョーコ・トーキョー(通称:ニュー子)(T195 Wヒミツ♡)
学生時代、LGBTQ+への理解が進むカリフォルニア州に留学経験あり。帰国後にドラァグクイーンとして活動をスタート。性別や年齢、国籍などを問わず誰に対しても大らかで、来るもの拒まず、去るもの追わずなスタンス。年齢不詳で素顔も謎だが、普段は英語講師をしているというウワサも…。

イラスト/松本ゆうす
英文監修/Honoka Yamasaki
編集/芳賀たかし
記事制作/newTOKYO