20年に渡りインディペンデントゲイ映画を作り続けてきた、今泉浩一監督の作品上映イベント「ポルノとはなにか?」が開催!

海外のクィア映画祭を中心に評価を集め、“ある高校生のゲイとしてのアイデンティティーの目覚め”を描いた長編作『初戀』がベルリン国際映画祭パノラマ部門に公式招待された実績を持つ、今泉浩一監督。

今回、“ゲイの恋愛とセックス”にテーマを置いた『伯林漂流』を始めとした、今泉浩一監督作品上映イベント「ポルノとはなにか?」が、2022年1月7日(金)~9日(日)に東京・北千住のスペース「BUoY(ブイ)」にて開催される。

DVD化されていない過去作品の再上映、多彩なゲストを迎えたアフタートークも予定されているので、長年ひたすらにゲイ映画を作り続けてきた稀有な映画作家・今泉浩一の活動が俯瞰できる貴重な機会となっている。

伯林漂流(2017年)/ゲイ・エロティック・アーティストの田亀源五郎氏が脚本を手がけた、日本からベルリンに辿り着いたゲイの漂流者たちの物語。

ーー仕事もせず、殆ど人付き合いもしないでベルリンで暮らすコーイチ。旅行者のリョータを成り行きでアパートに泊めてそのまま彼と肉体関係を持つが、リョータは毎日のように出かけては現地の様々な男たちとセックスをして帰ってくるようになる。そんな彼に苛立ちとも好奇心とも知れない感情(もちろん、愛でもない)を抱いたコーイチは、次第にリョータとのセックスにのめり込んでいく…。

すべすべの秘法(2013年)/短期研修のため上京し同じゲイ友達の家に泊まることとなった男の5日間を描くドラマ。原作はたかさきけいいちの短篇漫画。

ーー両親と京都に暮らすリョータは東京での短期研修が決まり、「東京のヤリ友」であるイッセイの家に泊めてもらうことになった。朝はそれぞれが仕事に出かけて夜は一緒に過ごして寝る、ただそれだけになるはずの5日間。家に到着した最初の夜、イッセイはごく自然にリョータとセックスしようとするのだが、リョータは素直に応じることができない。実は彼には東京に来る前から一つ、気がかりなことがあったのだった…。

家族コンプリート(2010年)/一軒の古い日本家屋を舞台に繰り広げられる、謎の新型ウイルスに冒されたある三世代家族の悲喜劇を描くゲイ映画。

ーーコーイチは感染した謎のウイルスの作用によって彼の息子、息子の嫁、孫たちと肉体関係を持った。感染者は老化も止まり、三世代家族ながら見た目は同じ年齢の男たちが一軒の古い日本家屋に住むという奇妙な世界を作り上げていた。夜な夜な繰り返される近親相姦。しかし三人の孫のなかで次男のツギオだけはその痴態に加わらず夜の街で男を漁っていた。そしてある時、この一家の歯車が狂い始める…。

初戀(2007年)/男子高校生の同性に寄せるピュアな恋心の行方をリアルかつ繊細に綴ったゲイの悩みや同性婚を題材にしたコミカルなラブ・ストーリー。

ーー高校3年生の唯史は、ひそかに同級生の公太に恋していた。だが、同級生の心ない言葉がきっかけで公太は唯史を避けるように。失意の唯史は電車の中で生まれて初めてゲイカップルを目にし、何かに突き動かされるように彼らの後を追う…。それはやがて様々な登場人物たちを巻き込んで、それぞれのココロとカラダに変化をもたらすことになるのだった…。

NAUGHTY BOYS(2002年)/「すんごいセックスをするまで、帰らない」浮気性の恋人と喧嘩して夜の新宿二丁目に飛び出した男の子が体験する一夜の狂想曲。

ーーがっちゃんとタカユキは、一緒に暮らす恋人同士。でも、がっちゃんは当たり前のように他の男とセックスをして悪びれる様子もない。ある夜、がっちゃんの誕生日を祝おうと部屋で待っていたタカユキは、またしても浮気して帰ってきたがっちゃんと大喧嘩になり、家を飛び出してしまう。始めは怒っていたがっちゃんも次第に不安になり、タカユキを追って新宿二丁目へと向かうのだった。

◆ 新作映画『東京漂流』ファンドレイジング企画:今泉浩一監督作品特集上映会「ポルノとはなにか?」
日時|2022年1月7日(金)~9日(日)
会場|BUoY:東京都足立区千住仲町49-11
https://buoy.or.jp/program/tokyo-drifters/

上映予定作品|NAUGHTY BOYS、初戀、家族コンプリート、すべすべの秘法、TOUCH OF THE OTHER、伯林漂流 +今泉監督が過去に出演したピンク映画
※各回完全入替制で当日券のみ、また料金は作品ごとに異なります。一日券、全プログラム通し券の販売も予定しています。一部のプログラムは15歳以上、それ以外は全て18歳以上が入場可能(要ID)。

記事制作/newTOKYO