
恋愛や性交渉のことはいくらでも友達と話せるけど、プライベートゾーンに関係する話題になると、なかなか腹を割って話せる人って少なくない? MSM(男性間性交渉者)の場合、調べても中々求める答えに辿り着けない…ってこともあるし。
この連載では、プライベートケアクリニック東京 東京院 院長 小堀善友先生監修のもと、人に聞いてもパッと答えが分からないメンズの性のお悩みにフォーカス。
第21回目はゴーゴーボーイのJUNPEIさんと一緒に、おしりの淋病・クラミジアについて、あれこれチェックしていくよっ!!

ーーおしりの淋病・クラミジアは、なぜ“気づかれにくい”の?
JUNPEI:MSMにおいて、直腸(おしり)の淋病・クラミジアが無症状のまま感染しているケースが多いと聞きますが、なぜ自覚症状が出にくいのでしょうか?
小堀先生:直腸は尿道と違って痛みを感じにくい場所なんです。少し炎症が起きても、かゆみや違和感が軽くて、痔や体調のせいかな?で終わりがち。特にクラミジアは症状が出にくく、本人が全く気づかないまま感染していることも珍しくありません。
JUNPEI:痛みや違和感がなくても、感染している可能性があるのはどのような状態ですか?
小堀先生:菌が直腸の粘膜にとどまって、強い炎症を起こしていない状態だと、症状が出ません。でも菌はちゃんと存在していて、セックスで相手にうつる可能性もあります。だから“症状がない=安全”ではなく、検査で確認することが大切なんです。

ーー無症状でも、人にうつしてしまうリスクはあるの?
JUNPEI:症状がない場合でも、性交渉を通じてパートナーに感染させてしまう可能性はありますか?
小堀先生:残念ながら、症状がなくてもうつります。直腸に菌がいるだけで、アナルセックス中に相手の体に移る可能性があります。本人は元気でも“無自覚キャリア”の状態ですね。だから、体調が良くても定期検査が大切なんです。
JUNPEI:とくにMSMの性交渉において、どのような行為が感染拡大につながりやすいのでしょうか?
小堀先生:コンドームなしのアナルセックスが一番リスクが高いです。挿入だけでなく、指やおもちゃの共有、オーラルで肛門に触れる行為も感染経路になります。「挿れてないから大丈夫」とは限らない、というのがポイントです。

ーー検査と治療はどうすればいい?検査は痛くないの?
JUNPEI:おしりの淋病・クラミジアは、どのような検査で発見できますか?
小堀先生:多くの場合、綿棒でおしりの中を軽くぬぐうだけです。数秒で終わりますし、強い痛みはほとんどありません。尿検査だけでは見つからないので、アナルセックスがある人は“直腸検査”を選ぶことが大切です。
JUNPEI:感染が分かった場合、治療はどのように行われ、きちんと治る病気なのでしょうか?
小堀先生:淋病もクラミジアも、適切な抗菌薬でしっかり治ります。治療中はセックスを控え、治癒確認まで行うのが大事。早く見つけて、きちんと治す。それが一番シンプルな対策です。

■小堀善友 医師/プライベートケアクリニック東京東京院院長。2001年、金沢大学医学部卒業。金沢大学泌尿器科、米・イリノイ大学シカゴ校泌尿器科、獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科准教授を経て、2021年より現職。日本泌尿器科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、日本性機能学会専門医、日本性感染症学会認定医、日本性科学会セックス・セラピスト。著書に『オトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)、『妊活カップルのためのオトコ学』(メディカルトリビューン)、『今日の診断指針第8版「男子性発育の異常」』(医学書院)など。
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記事協力・監修/プライベートケアクリニック東京
記事掲載/newTOKYO









