つゆきゆるこ原作短編漫画集「ストレンジ」より、表題作『ストレンジ』が監督・脚本 落合賢によって、2023年春に短編実写映画化。
本作で勉強漬けの日々を過ごす内気な高校生・オデコちゃん役を演じるのは、現在放送中TVドラマ「ザ・トラベルナース」でも三上礼役を演じ、人気急上昇中の荒木飛羽。ドラァグクイーンとしてマルチに活躍するドリアン・ロロブリジーダは、ミックスバーでドラァグクイーンとして働くゲイの青年・クマさん（熊田）役を演じる。
ーー荒木飛羽「クマさん役のドリアン・ロロブリジーダさんや当事者スタッフの方とコミュ二ケーションを重ね演じていきたい」
ーー塾に通い、勉強漬けの日々を過ごす内気な高校生のオデコちゃんが出会ったのは、夜の公園で涙を流す、ドラァグクイーン姿のクマさんだった。交流を重ねるうち、もがきながらも自分に正直に生きようとするクマさんの姿勢は、次第にオデコちゃんにも変化を与え……。
予定尺約10分の本作は、2015年連載、2017年刊行の「ストレンジ」を現代（2023年）にアップデート。落ちていた靴を拾った事で出会ったオデコちゃんとクマさんの出会いから、三者それぞれの価値観や成長、GSRM（ジェンダーやセクシュアリティ、ロマンティックにおけるマイノリティ）との交流について丁寧に描く。またキャストの発表とあわせて、コメントも寄せられた。
【オデコちゃん役：荒木 飛羽】
「今回お話を頂いて、このお話では現在多くの人が感じている孤独感や、ある人との出会いをきっかけに変わっていく男の子の日常を様々な人に伝えたいと思います。そして、LGBTQ＋についても、クマさん役のドリアン・ロロブリジーダさんや当事者スタッフの方とコミュ二ケーションを重ねしっかり学んでいきながら、おでこちゃん役を演じていけたらと思います。
僕自身子どもの頃から戦隊ものも好きだったし、ぬいぐるみとか可愛いものも大好きでした。男の子だからとか女の子だからとか、そういったことがない環境で育ってきた気がします。海外で活躍されている落合監督とお仕事をさせていただけること、とても楽しみです」
【クマさん（熊田）役：ドリアン・ロロブリジーダ】
「初めて『ストレンジ』の原作を読んだのは3年ほど前でしょうか。「このマンガがすごい！」のPOPに惹かれて読んでみると、女装のクマさんとオデコちゃんとの繊細であたたかな心の交流が綴られていました。
ドラァグクイーンを生業としている身として、とても印象に残ったのを覚えています。ドラァグクイーンと男子高校生という“普通”に生きていれば交わることのない二人ですが、そんな“普通”を飛び出したところに生まれる、キラキラとした彩りと温もりを皆様にお届けできれば嬉しいです」
【由美子（お母さん）役：みやべ ほの】
「これまでたくさんの人、映画、本と出会いました。多くの大切な出会いを通して、分かり合えないからこそ分かりたいと思うきもちを知りました。私の大切と他者の大切の形が違っていたとしても、恐れずに知りたい。
そう思うようになったタイミングで今回のお話を頂き強く惹かれました。この作品を通して人の持つやさしさと強さを伝えることが出来たらとても嬉しく思います」
また監督・脚本を務める落合賢さんは「「ストレンジャー(他人)」との「ストレンジ(奇妙)な出会い」。この作品で描かれている出会いこそ、僕らの人生を豊かにする必要不可欠な出会いなのではないでしょうか」とコメント。
原作者のつゆきゆるこさんも「初めてのことなので不安はありますが、それ以上に、また新しい『ストレンジ』に出会える嬉しさを感じています。とても楽しみにしております」と実写化への期待を寄せた。
ーー堅実な自分をどこかつまらないと感じているオデコちゃん、アクティブな反面傷つきやすいクマさん、オールドファッションな両親に育てられLGBTQ+に対する理解が乏しい母・由美子。およそ10分という上映時間の中で、育ってきた環境や年代などが異なる3人がどのように交わりを見せていくのか楽しみだ。
■ストレンジ
Twitter@strange_sfilm
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監督・脚本：落合賢／プロデューサー：真田静波／LGBTQ+inclusive director、アソシエイト・プロデューサー：ミヤタ廉／撮影監督：大嶋俊之／録音：田島幸／美術・装飾：西田頌子／スタイリスト：KOTARO／ヘア&メイク：奈央／助監督：櫻井保幸／制作担当：石川和真／キャスティング：髙野力哉、高橋るり子／制作：デジタルハリウッド大学大学院、シネマティック・ランゲージ・ラボ／製作：ショートフィルム『ストレンジ』製作委員会／尺：約10分／ジャンル：ブロマンス / ヒューマンドラマ / ファミリー / LGBTQ+／公開：ストリーミング配信 /一部劇場公開 / 国内外の映画祭出品
写真／ショートフィルム『ストレンジ』製作委員会
記事制作／newTOKYO
