トランスジェンダーへの理解を広げる。プライドハウス東京レガシーに「トランスデー」がオープン!

昨年10月に日本で初めてとなる常設の総合LGBTQセンター『プライドハウス東京レガシー』(任意団体プライドハウス東京コンソーシアム)が東京・新宿にオープンして以来、いかなる世のあり方の人も尊重する安心・安全な居場所づくりをコンセプトに、LGBTQなどの性的少数者に関する情報発信を行ってきた。

現在メディアなどで、LGBTQという言葉が話題に取り上げられることも多くなり、社会的に性的少数者の存在は認識されつつあるが、当事者が安心・安全に過ごせる居場所は未だ少ないのが現状。
2018年、お茶の水女子大学で「トランスジェンダー学生」の受入れ表明以降、インターネット・SNSを中心に、トランスジェンダーに対する偏見や無理解による、トランスジェンダー女性への差別発言やヘイト行為が行われているのも事実。
2016年に日高庸晴教授(宝塚大学看護学部)がライフネット生命保険からの委託研究として実施した「LGBT当事者の意識調査(有効回答数15,064人)」では、とりわけ、トランスジェンダーへのいじめ被害、不登校、自傷経験率が他集団に比して高率であることが分かっている。加えて、2019年実施の同調査(有効回答数10,769人)では、トランスジェンダーの4〜5割は「体調が悪くても医療機関に行くことを我慢したことがある」と回答。

また、昨年から続く、新型コロナウイルス感染症の影響により、トランスジェンダー当事者が、更なる孤立化やメンタルヘルスの悪化、貧困などで生活困窮に陥り、最終的には自殺に追い込まれてしまう事例も少なくないとのこと。

ーーこのことから、プライドハウス東京レガシーでは、2021年3月より、毎月第1・第3火曜日に、多様なトランスジェンダー当事者たちが安心・安全に過ごせる居場所づくりとして、「トランスデー」を開設。2019年より新宿二丁目で開催している「トランス☆カフェ」を基盤に、トランスデーでは、多様なトランスジェンダーの人たちの「出会う、知る、つながる」場の提供と機会を創出している。

同じ仲間を見つけたい当事者、トランスジェンダーについて知りたい、学びたいと思っている方々はぜひトランスデーを利用してみてはいかがだろうか。LGBTQなど性的少数者を含め、多様なトランスジェンダーへの理解を広げると共に、誰もが自分らしく暮らせる社会を目指して。

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◆トランスデー/プライドハウス東京レガシー
日時/毎月第1・3 火曜日 13:00〜19:00(入場無料)
場所/東京都新宿区新宿1-2-9 JF新宿御苑前ビル2F
対象/あらゆる人(特にトランスジェンダー 、GID/GD、ノンバイナリー(Xジェンダー)と、当事者にゆいて知りたい・学びたいと思っている人たちなど
https://pridehouse.jp

記事・素材提供/プライドハウス東京レガシー「トランスデー」運営チーム
記事制作/newTOKYO