「あらゆる LIFE を、FULL に。」をコーポレートメッセージに掲げる株式会社LIFULLが、あらゆる人が自分らしく生きられる社会を実現したいという想いから、一人ひとりが抱える様々な課題に光を当てたドキュメンタリーフィルムを制作。第三弾となる今年は、「家族」を見つめ直す動画を公開した。
4組の家族への取材を基に、家族にまつわる生の言葉に触れることで、「家族は必要か」「家族とは何か」と、家族の多様性が広がる日本において、家族観を改めて問いかけ、自分らしくいられる家族との距離・関係性を考える機会を創出。
「家族」について改めて考えてさせてくれるドキュメンタリーフィルム『うちのはなし』、ぜひ最後まで視聴してみてください。そして自分なりの家族の在り方に想いを馳せてみてください。
●大切な家族の和/たけもと家
江戸時代から続く米農家「たけもと農場」の10代目社長竹本彰吾さんご家族と、その父敏晴さん。先祖代々自然と対峙し、地域の人々と共に生きる中で育まれたのは、「和を大切にする精神」であると、父敏晴さんは語ります。家業の継承という大きなテーマを軸に、父、息子、その妻、それぞれの立場で「互いを思いやる」家族観が綴られていきます。
あなたにとって家族とは?/竹本彰吾さん:家族について深く考えることは、とても大事なことだと胸のどこかで思ってはいたのかもしれないけど、日々なにかに追われる毎日。そして家族みんなで面と向かってこのテーマの対談は恥じらいもあってしづらい中、今回この企画、そしてムービーを通じて、家族皆とも、自分の内面とも対話が出来たように感じます。うちの家族の考えを、行間もあわせて記録できたことは、何にも代え難いです。ありがとうございました。
●家族の証を探して/大輔と健太
東京都で暮らす会社員の大輔さんと健太さん。二人は2022年4月に北区のパートナーシップ宣誓制度開始に伴いパートナーシップを宣誓。ごくごく自然体で穏やかな人柄が印象的なお二人。生活を共にできる幸せと、未だ課題の多いパートナーシップ制度の現状への葛藤。異性婚の「当たり前」が、まだまだ当たり前ではない社会環境の中で、「家族であること」への二人の真摯な思いが語られます。
あなたにとって家族とは?/大輔さん&健太さん:取材を受けようと思ったきっかけは、パートナーシップ制度の問題点を世間に知ってもらうことで、最近話題になっている同性婚の議論を加速させる一助にもなればと考えました。今回の取材を通して家族とは何なのかを改めて考える時間になりました。家族は血ではなく縁だと考えておりましたが、出来上がった作品を観て、より一層その考えが強くなりました。また、実際に出来上がった動画は等身大の私達とパートナーシップ制度の問題点がリアルに描かれており、本当に素敵な映像作品になっております。この作品を通じて、同性愛者と異性愛者に違いはないこと、同性愛者も、ただ一組の愛し合うカップルに違いなく、間違いなく”普通の家族”であるということを知ってもらえれば幸いです。
●面倒くささの先にある家族のかたち/拡張家族
0歳~60歳まで、血縁関係にない他人同士が同じ家で暮らす拡張家族「Cift」(他人と家族のように繋がる拡張家族をコンセプトにしたコミュニティ)。価値観や感覚で繋がった他者同士が、いかに互いを認め合えるか、向き合えるか。この社会実験とも言える場に賛同し、昨年の夏に入居した西村脩平さん奈央美さん夫妻。このお二人を中心に、「新しい家族のかたち」を日々模索するCiftのメンバー、それぞれの「家族観」を探ります。
あなたにとって家族とは?/西村脩平さん:拡張家族の暮らしでは、良いこともしんどいことも想像してなかったことが起こる日々です。自身、Cift での「他人を家族と思ってみる」という経験が、拡張家族の枠を超えて、仕事 での仲間への向き合い方などにも、良い変化が生まれてきている感覚を覚えてきました。「他人」と「家族」という関係性の間にこそ、自分の世間を「平和」にしていけるヒントが あるんじゃないのかな、と思っています。
あなたにとって家族とは?/西村奈央美さん:私は「家族の面倒くささとどう向き合うか、向き合ったその先に何があるのか」を知りたくて、この拡張家族「Cift」というコミュニティに所属しています。もちろん、まだ答えも見つけていないし、これからも自分の血縁家族や拡張家族のみんなと向き合いながら 「家族ってなんだろう?」を問い続けていくんだと思います。その中で今回の取材は、改めて自分の思いを言葉に出してみて気づいたこともあり、とても良い経験でした。
●ほどよい家族の距離/松場夫婦
世界遺産の町、大森町で暮らす登美さん大吉さんは結婚50年の熟年夫婦。二人で経営するライフスタイルブランドのビジネスパートナーとして、職場を共にする傍ら、実際に暮らす家は別々。歩いて2分の町内別居を実施しています。夫婦とはいえ、元は他人同士。自分らしく生きる事に真摯に向き合った結果、「別居」という選択をしたお二人の、信頼と絆のストーリーに迫ります。
あなたにとって家族とは?/松場大吉さん:特別な暮らしをしている訳ではなく、ちょっとユニークな暮らしを実践している夫婦として見て頂けると嬉しい。夫婦とは「信頼と自立」(村上龍さんから贈られた言葉)。他人同士が結ばれ、持続させていくことが定義であるが、家族愛は人それぞれ。生きる人への愛着は難しいけれど好きである!この歳になり、家族への未来愛、地域への未来愛、関わる全ての人への未来愛が増している。人生で反省すべきは、家族愛が薄かったことである。
ーー普段思い描いていて「当たり前」だと思っていた家族像は、実は当たり前ではなかったかもしれないし、現代社会で私たちが経験している家族は、社会の変化に応じて出来上がってきたひとつの歴史的形態に過ぎないのかもしれない。(一部、東洋大学社会学部教授 西野理子先生のコメントより抜粋)
■うちのはなし/LIFULL
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素材提供/LIFULL PR 事務局
記事制作/newTOKYO