わたしの推し面、夏。イシヅカユウの30minutesプレイリスト/どこかへ行きたい夏

2021年も外出自粛が要請されてからはや半年。誰かと誰かを繋ぐきっかけになる“音楽”を皆で共有する場が極端に減り、体を揺らし、心踊らせる瞬間が久しくない中、newTOKYOが音楽を通して誰かを繋ぐ場でありたい。
そんな気持ちから、毎回異なるゲストに紹介してもらう音楽連載がスタート♡

今回、A面、B面ならぬ”推し面”プレイリスト『どこかへ行きたい夏』を作成してくれたのは、モデルや俳優として活躍するイシヅカユウさん。

推し面プレイリスト#02
どこかへ行きたい夏/イシヅカユウ

① 四面道歌(1978)/細野晴臣/0:00~04:44
② FLYING AROUND THE WORLD/BAZOOKA GIRL/04:45~06:48 
③ Euphrates Dream/Michael McGregor/6:49~10:26
④ バロン ダンス/電気グルーヴ/10:27~18:02
⑤ Within You Without You/The Beatles/18:03~23:10
⑥ 砂に眠る秘宝/谷岡久美/23:11~26:53
⑦ 虎女さま/民謡クルセイダーズ/26:54~31:21

2021年夏……疫病が蔓延し、町と町、国と国分断されし時。この部屋からどこにも行けない。
かつてレス・バクスターやマーティン・デニーは「エキゾチカ」という音楽ジャンルを確立し、リビングの中で、音楽によるエキゾチックな世界への旅を可能にした。今こそ!その神秘の力に新たな命を注ぎ込み、パワーアップするのだ!

そんな気持ちでプレイリストを作ってみました。せっかく文章を書いていいということなので、以下で何曲か解説をします。読んでくださっても嬉しいですし、読み飛ばして音楽を聴いてくださっても嬉しいです。

細野晴臣さんは、前述したレス・バクスターやマーティン・デニーに影響を受け、70年代に世界の音楽から影響を受けた楽曲を作りました。「四面道歌」も、そんな作品群の中の一曲。“細野晴臣&イエロー・マジック・バンド”名義のアルバム『はらいそ』に収録されています。旅の始まりにぴったりの曲です。

昔、私は、インドネシア料理屋さんで働いていました。ビルの地下の広い空間にあった薄暗いお店では、ずっとガムランをはじめインドネシアの楽器で演奏された曲が流れていて、人がいない昼休みなど少し怖かったのを覚えています。「バロン ダンス」はその頃を思い出す一曲です。

ゲーム、とりわけRPGは、部屋にいながら様々な旅ができる、現代になくてはならないツールです。「砂に眠る秘宝」も、そんなRPGの一作「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」のサントラから選びました。この作品はキャラバンとして旅をしていくもので、音楽を聴いているだけでそんな気分になれます。

ーー異国情緒を意識しながらもジャンルはバラバラ、色々な角度で楽しんで頂けるようなプレイリストを作ってみました。ぜひ部屋の中で幻想の中への旅をお楽しみ下さい。

●テキスト/イシヅカユウ Twitter@ishizukayu
●イラスト/津久見 Twitter@tsukumiiii
記事制作/newTOKYO

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