クィアアートの定義とは何だろう?
LGBTQ当事者が作ればいいのか、当事者に好まれそうなものを作ればいいのか、どんな表現でどんなメッセージを込めればいいか…そんな疑問から始まったグループ展が、7月16日(金)より開催される。
時代は移ろい社会が変わっていくように、LGBTQを取り巻く問題も広義の意味での差別問題から、法律や婚姻、老後、人権…と詳細化される昨今。もしかしたら、クィアアートの訴えるべきものもアップデートしていかなければならないのかもしれないと考えたことで、今回の展示会開催に至った。
グループ展『colors in sight』は3人のアーティストがセクシュアリティに限定されることなく、それぞれの目線でそれぞれの色を探しながら作品を制作。
レインボーフラッグのように色を使った表現の多いLGBTQから着想を得て、自分たちがこれから見ていく世界の色はどんなものだろうか、どんなことに気づいて(insight)いけるだろうかという気持ちを展示タイトルにも込めている。
画像左から/Nelson hor、KIO YAMAGUCHI、Shota Abe
Nelson hor(日本画)は、「周りの世界に何が起こっているだろう、作品にしたら、面白いかも」という作品構想を軸にメンタルヘルス、LGBTQなどの社会問題をテーマに描いた作品を展示。KIO YAMAGUCHI(テキスタイル)は、自身のジェンダーを構築したきっかけや出来事を衣装を通して表現。Shota Abe(イラストレーション)は、自身のこれまでのインスピレーションを元に当事者ではない視点から作品を制作。
ーー捉え方によっては、少しばかり難しいテーマになり得るクィアアート。しかし、時代を反映しつつ前進する姿勢を投影した今展は、私たちにジェンダー課題について考えるきっかけを与えてくれそうだ。ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがだろうか。
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◆グループ展:colors in sight
日時/2021年7月16日(金)〜18日(日)、7月22日(木)〜25日(日)13:00〜20:00 ※最終日25日は17:00まで [入場無料]
場所/gallery201(東京都品川区北品川6-2-10 島津山ペアシティ201号室)
https://note.com/motokitchen/n/n784f8857f769
記事制作/newTOKYO