様々な年代、場所のセクシュアルマイノリティの生き方を描いた映画を通して「同性婚」や「婚姻の平等」について考えさせられる、日本初の同性婚をテーマにした映画祭「レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル」が、2022年5月6日(金)&7日(土)に、東京・なかのZERO 小ホールにて開催される。
同性婚に関連した招待上映作品では、アン・リー監督によるベルリン金熊賞受賞作品 「ウエディング・バンケット」「愛で家族に〜同性婚への道のり」「キッズ・オールライト」他、世界の同性婚(結婚の平等)をテーマにした名作映画が上映。
また、コンペティション部門では、2022年3月31日までに集まった日本で製作された短編映像作品の中から、入選作品を決定し上映。
ゲスト審査員は、2018年「カメラを止めるな!」が異例の大ヒットを記録し、最新作「ポプラン」が公開された上田慎一郎監督。選挙や政治を分かりやすく伝え、若者の政治参加を促す団体「NO YOUTH NO JAPAN」代表理事を務める能條桃子さん。アニメ「タッチ」の上杉達也役や「キテレツ大百科」のトンガリ役などで知られる声優の三ツ矢雄二さん。映画をクィア、フェミニズムなどの視点から紹介している映画執筆家の児玉美月さんの4名が担当。
●ウエディング・バンケット
作品解説/ニューヨークで暮らすゲイの台湾人青年ウェイトンとその恋人のアメリカ人・サイモンのもとに台湾からウェイトンの両親がやってくる。両親はウェイトンに早く結婚するように執拗に催促を繰り返すが、ゲイであることを両親に言い出せないウェイトンは女友達のウェイウェイとの偽装結婚を画策する。第43回ベルリン国際映画祭 金熊賞受賞作品。
2022年5月6日(金)13:00〜
1993/台湾・アメリカ/109min /アン・リー 監督
(C)Central Motion Picture Corp
●愛で家族に〜同性婚への道のり
作品解説/2019年にアジアで初めて同性婚が合法的に認められた台湾。3組のカップルに焦点を当て、同性婚が法制化される前後に密着したドキュメンタリー作品。台湾が同性婚法制化へ向けて辿った道のりとその後の問題を知ることのできる、日本での「婚姻の平等」実現を考えるうえでも大切な作品。
2022年5月6日(金)15:40〜
2020/台湾/85min/ソフィア・イェン監督
(C)Portico Media Co., Ltd.
●ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~
作品解説/愛とは、家族とは、人権とは……。同性婚が合法とされていたアメリカ・カリフォルニア州で、結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案8号」が通過、その修正案を人権侵害であるとして州を提訴した二組の同性カップルの人生をかけた闘いを5年以上に渡って撮影し続けた感動のドキュメンタリー。アメリカ合衆国での「婚姻の平等」実現をめぐる戦いの記録。
2022年5月7日(土)10:00〜
2013/アメリカ/112min/ベン・コトナー監督、ライアン・ホワイト監督
(C)2014 Day in Court,LLC
●ウーマン ラブ ウーマン
一軒の家を舞台に、60年代、70年代、00年代と異なる時代を生きたレズビアンたちを描いたオムニバス映画。それぞれの時代の性的マイノリティの姿から社会の意識や制度が個人の人生に及ぼす影響が垣間見える。オープンリーレズビアンの女優、エレン・デジェネレスが製作総指揮と出演を務める。エミー賞、ゴールデングローブ賞受賞作品。
2022年5月7日(土)13:00〜
2000/アメリカ/96min/アン・ヘッシュ監督、ジェーン・アンダーソン監督、マーサ・クーリッジ監督
●キッズ・オールライト
作品解説/自身も精子提供を受けて子どもを出産しているリサ・チョロデンコ監督がレズビアンカップルと子どもたちの家族に起きる亀裂・崩壊・再生を描く。同性婚が認められ、子どもを持つことができる社会で同性カップルを通して「家族」の意味を考える作品。米アカデミー賞4部門ノミネート、ゴールデングローブ賞 作品賞・主演女優賞(アネット・ベニング)受賞。
2022年5月7日(土)15:30〜
※R15指定作品/性的な描写が含まれます
2010/アメリカ/104min /リサ・チョロデンコ監督
(C)2010 TKA Alright, LLC All Rights Reserved
●コンペティション部門入選作品上映
表彰式&トーク
「同性婚」「婚姻の平等」をテーマに制作され、応募された短編作品から入選作品の上映と各賞の発表と副賞の授与が行われます。
2022年5月7日(土)18:00〜
ゲスト審査員:上田慎一郎(映画監督)、児玉美月(映画執筆家)、三ツ矢雄二(声優)、能條桃子(NO YOUTH NO JAPAN 代表理事)
■レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル
日程|2022年5月6日(金)〜&7日(土)
場所|なかのZERO小ホール(中野区中野2-9-7)
主催|レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル実行委員会
※各回入れ替え制(自由席)&チケットが必要になります。事前のチケット購入をお願いしております。
https://rainbowmarriage.jp
記事制作/newTOKYO