10代の頃からコツコツと集めていたら、自分でも整理がつかなくなってしまったというチヒロックさんのコンドームコレクション。
優に数百種類はありそうなコンドーム、さてさてどうしたものか。このまま実家に眠らせておくのももったいないし、どうせだったら見てもらおう!!
ーーそんな感じで、某コンドーム専門店勤務でコンドームのエキスパートであるチヒロックさんに、コレクションの中でも特に思い入れが深いコンドームを解説してもらうこの企画。
第13回目は、一箱5000円の超高級コンドーム「スキンレス ノクターン」でも見てく?
一見目立った特徴もなく、なんら変哲もないコンドームなのですが、そのようなものを紹介するわけがない! その理由は価格!!! オリジナルケース付きのオカモトスキンレスノクターンは、スキンレスシリーズ最高級品で12個入り5000円(定価・税抜)。
精液溜り(コンドームの先端にポコっと飛び出たあれ)なしの立体密着形状で、表面は鱗模様の加工付き。ゴム臭はカットされていますが、塗布されたゼリーに目立った特徴はなし。
「それがなぜこんな価格なの?」と聞かれると…分かりません! ですが、販売していた頃は精液溜りのない立体形状のコンドームは全体的にお値段が高め。鱗模様のコンドームも他にはなく、オリジナルケースもかなり立派な作りでそれが2個(1つに6個入る)付いていました。
「すごいよ!ノクターン、全然違った!」という感想を聞いたことがあるので、価格的プラシーボ効果か質が違うのかは不明ですが高級品として恥じぬ良さはあったようでした。
もう一方のオルガ21(販売元の情報などが手元になく詳細不明)は、12個入り6000円(定価・税抜)。ストレート型のスタンダードタイプで何ら特徴はないものの、波動エネルギー研究所で開発された波動共振装置によってコンドームに「波動」が付いているという商品です。
波動?波動…?!?! 波動によって感じ方が良いとか何も感じないとか逆に悪く感じることもあるとか、販売中の口コミは色々あり、いわゆる「信じるか信じないかは貴方次第です」的な製品ですね。
コンドームの相場は1個あたり80~165円程度(定価)なので、1個500円程度のコンドームとなると、失敗したらって思うと気軽に使えないような気もしちゃいますが、価格的プラシーボ効果は思わず期待してしまいます(笑)。
個人的には「私なんぞ平民には分不相応なので…」と思いながら、丁重に保管している一品でした。
【チヒロックのコンドーム通信簿】
デザイン:★★☆☆☆
>>>高級感はあるけど地味なので個人的評価は低め。
レアリティ:★★★★★
>>>1箱5000円ですよ!?波動入りですよ!?
セックスの時に使える感:★★★☆☆
>>>価格的緊張に耐えられらば★5
ゴムの特性:★★★★☆
>>>どちらともに「技術」高し!
思い出深さ:★★★★☆
>>>一度は使ってみたいよね!と夢を抱いた一品です。
ーービビビッ!ときた“推しコンドーム”との出会いは、もっと楽しい、もっと気持ちいい、もっと安全なセックスライフの幕開け。「ゴムは無いほうが気持ちいい」は、単に自分に合っていないコンドームだからかもしれない。
性感染症の予防はもちろん、自分、そして相手の心の健康を守るためにコンドームを装着した、セーファーセックスを心がけてね♡
■チヒロック
元某コンドーム専門店勤務。性教育に熱心な養護教諭の母の影響で、小学校低学年の時に初めてコンドームに触れる。10代からコンドームの収集を始め、コレクションの数は優に数百種類超え。現在の楽しみは、年に数種類しか発売されない国内生産、完全新作のコンドームを開封すること。
文・取材協力/チヒロック
編集/芳賀たかし 写真/新井雄大
記事制作/newTOKYO