LGBTQ+などのセクシュアルマイノリティをテーマにした毎年恒例の夏の祭典『第31回レインボー・リール東京 〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜』が、東京・スパイラルホール(青山)とユーロライブ(渋谷)の2会場で、計6日間にわたり開催される。
全11プログラム21作品の上映のうち、11作品が日本初上映(ジャパン・プレミア)。本映画祭でしか観ることのできない貴重な作品が揃うまたとないチャンス。セクシュアルマイノリティを取り巻く「今」をリアルに切り取った世界中の珠玉のヒューマンドラマやドキュメンタリーに触れながら、同じ空間で一緒に笑って泣いて、感動を互いに共有しあってみてはいかがだろうか。
今年の幕開けとなるオープニング作品は、釜山国際映画祭やサンフランシスコ国際映画祭にも出品された韓国映画『孔雀』で、家族や故郷の人々と絶縁しているトランスジェンダー女性の物語。
また、今年のベルリン国際映画祭をはじめ、サンダンス映画祭やシアトル国際映画祭などで受賞つづきの『マット』にも注目が高まる。主人公の運のない24時間を描いた閉塞感のある映像に加え、主人公のトランスジェンダー男性を演じる新星リオ・メヒエルに釘づけになること必至だろう。
デンマークから届いたレズビアン映画『ヴィーナス・エフェクト』は、美しい自然の中でさまざまな形の人間関係や愛、家族を描いた北欧発のドラマ。
オーストラリア映画の『ローンサム』は、ゲイアプリで知り合ったふたりのセクシュアリティと孤独、心の傷を探求した野心作となっている。
昨年、2本の長編が大好評だった日本作品。今年は長編に『幸運の犬』が選ばれ、会場中を感動の涙で包む。 他にも、コメディやドキュメンタリー、ショートフィルムなど、多岐にわたる充実の上映ラインナップとなっているので、どの作品からも目が離せない。
さらに、今年は上映後のイベントが目白押し。『孔雀』では、来日予定のピョン・ソンビン監督とのトークイベントや、『秘密を語る方法』ではショーン・ダン監督とのオンライントークイベントが予定されている(いずれもスパイラルホールのみ)。
また、2017年(第26回)以来、6年ぶりとなる『レインボー・リール・コンペティション』の開催が決定。日本人の映像作家たちによる渾身のショートフィルム 7本を上映し、観客投票によりグランプリ作品が決定する。こちらでもキャスト・監督たちによる舞台挨拶が予定されているとのこと。
■第31回レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜
>7月15日(土)〜17日(月・祝)/スパイラルホール
>7月21日(金)~7月23日(日)/ユーロライブ
※詳細などは公式サイトをご確認ください。
https://rainbowreeltokyo.com
記事掲載/newTOKYO