イラストレーター・moriuoさんの個展『アイタイキモチ展』が、2月4日(木)より東京都・新中野「changing moods CAFE/DINER and BAR」にて開催中。
「大切な人に会いたい、けれど大切に思うからこそ“今は”会いにいくことができない」。そんな歯がゆい自粛期間の中で家族や恋人といった関係性の大きさに改めて気付かされたという、moriuoさんにもお話を聞きながら展示会の様子をご紹介。
――大切な家族、恋人、思い出…当たり前の日常で過ごした幸せな時間が蘇る「アイタイキモチ展」
20年ほど前から交友のある「changing moods CAFE/DINER and BAR」のオーナーさんから声がかかり、開催が決まったという『アイタイキモチ展』。今回は、老若男女問わず様々な人が訪れる飲食店という場所、何より外出自粛が求められる世の中において人との繋がりの大切さを再確認したタイミングも重なり、“家族”“恋人”をテーマとした作品15点ほどが展示される。
moriuoさんならではの温かみのある色使いと柔らかなタッチが印象的な作品、そしてヴィンテージ感あふれる隠れ家のような店内の雰囲気も相まって、訪れた人たちが自由気ままなひと時を過ごせる空間に。
また、これまでのアートワークに加え、ステイホーム期間中に描き下ろした二作品も順次展示予定とのこと。そのうちの一点である白T×ショートパンツのペアルックがお似合いなカップル(短髪ヒゲフェチ心がくすぐられるっ…♡)のイラストは、新型コロナウイルス感染拡大が恐れらていた去年三月に完成したもの。
当たり前のように訪れることができた海への憧れから描いたそうで、その他展示されている一枚一枚の作品を目にする度、“かつての日常”で過ごした大切な人との時間、思い出が次々と蘇る。
moriuoさんは、
「イラスト、そして人に会いに来て欲しいという願いを込めて『アイタイキモチ展』を開催しました。コーヒー、それに美味しいごはんも楽しみながら少しでもほっこりとした気持ちになってくれれば」とお話ししてくれた上で、「先日、親子で展示を見てくれている場面に遭遇して。不安な気持ちもあったのですが『ここのお家はお父さんが二人なんだねぇ』とお母さんがお子さんに話しかけている姿を見て“良かったぁ”とホッと心を撫で下ろす、なんてこともありました」と訪れた人たちの反応も教えてくれた。
10都府県での緊急事態宣言が延長により飲食店の営業時間短縮が引き続き行われる中ではあるが、『アイタイキモチ展』のような人の温もりに触れられるような場所を訪れ、ピンと張り詰めた世の中から少し距離をおくことも大切なのかも。
なお、moriuoさんが在廊中はポストカードも販売されるので、気になる人はぜひ足を運んでみてはいかが?
■ アイタイキモチ展
展示期間/2021年2月4日(木)~2月28日(日)
展示会場/changing moods CAFE/DINER and BAR
(東京都中野区本町4-19-6/03-6382-8878)
営業時間/平日17:00~20:00(L.O.19:00)土日祝11:30~20:00(L.O.19:00、17:00~カフェメニューのみ)
Twitter@momomoriuo
取材・インタビュー・写真/芳賀たかし
記事制作/newTOKYO