チヒロックん家の、コンドームでも見てく? コレクションNo.8 イノキエックス2000

コンドーム収集家のチヒロックの顔

10代の頃からコツコツと集めていたら、自分でも整理がつかなくなってしまったというチヒロックさんのコンドームコレクション。
優に数百種類はありそうなコンドーム、さてさてどうしたものか。このまま実家に眠らせておくのももったいないし、どうせだったら見てもらおう!!

ーーそんな感じで、某コンドーム専門店勤務でコンドームのエキスパートであるチヒロックさんに、コレクションの中でも特に思い入れが深いコンドームを解説してもらうこの企画。

第8回目は、プロレスラーとして名を馳せたアントニオ猪木さんとのコラボアイテム「イノキエックス2000」のコンドームでも見てく?

アントニオ猪木のコンドームのイノキエックス2000
●イノキエックス2000(不二ラテックス株式会社/現在販売終了)

チヒロックコレクション選抜、激シブコンドームNO.1、イノキエックス!! 正真正銘、2000年初頭から2007年頃まで不二ラテックスから発売されていたアントニオ猪木さんとのコラボコンドームです。

12個入り製品2種類と6個入り製品があって、どのパッケージデザインも気合十分で非常にカッコいい! しかし一番のマニア的興奮ポイントは、パッケージに人物写真が使われているところ!!

配布用などでは作られていたりもするのですが、実際日本で市販されていたコンドームで人物写真が使われているものはマドンナさん、紅音ほたるさん、猪木さんしか私は知りません。

自分自身がパッケージに使われる……その選択肢はなかなかない。しかも2000年初頭はコンドームが今よりももっと「恥ずかしい」「エロ」の扱いを受けていた時代なので、それを打ち破る潔さや「コンドームを使ってもらいたい」という心意気までもが最高にカッコいいじゃないですか!!

コンドーム業界はこの後、第7回で紹介した「グラマラスバタフライ」の登場により、「男性が使う」から「2人で使う」に移行するので、パッケージから漂う男性ホルモンぷんぷんの雰囲気も今ではなかなかお目にかかれません。

個人的イノキエックスとの思い出は、私のことを「救性主」と名付けた友人に「イノキエックス使ってから男運が最悪!」と怒られたことです(笑)。
写真の個包装はその友人から「いらない!」と返ってきたもの(笑)で、イノキエックスは未開封のまま保管してあります。私には魔除け的な意味合いもある大事なコレクション品。

「迷わず使えよ、使えばわかるさ!!」
男運の悪さは完全なとばっちりであって、猪木さんのせいであっても、コンドームのせいじゃありませんからね。

【チヒロックのコンドーム通信簿】
デザイン:★★★★★
>>>たかが消耗品、されどこのデザイン性。
レアリティ:★★★★★
>>>すごいコラボ製品なのに知名度低すぎ問題。
セックスの時に使える感:★★★★☆
>>>良い気合入りそうだよね!
ゴムの特性:★★★☆☆
>>>最近では珍しいリンクル(筋状模様)加工付き。刺激というより脱落防止加工です。
思い出深さ:★☆☆☆☆
>>>救性主史上、最高に不条理なとばっちり

ーービビビッ!ときた“推しコンドーム”との出会いは、もっと楽しい、もっと気持ちいい、もっと安全なセックスライフの幕開け。「ゴムは無いほうが気持ちいい」は、単に自分に合っていないコンドームだからかもしれない。

性感染症の予防はもちろん、自分、そして相手の心の健康を守るためにコンドームを装着した、セーファーセックスを心がけてね♡

■チヒロック
元コンドーム専門店勤務。性教育に熱心な養護教諭の母の影響で、小学校低学年の時に初めてコンドームに触れる。10代からコンドームの収集を始め、コレクションの数は優に数百種類超え。現在の楽しみは、年に数種類しか発売されない国内生産、完全新作のコンドームを開封すること。

文・取材協力/チヒロック
編集/芳賀たかし 写真/新井雄大
記事制作/newTOKYO