10代の頃からコツコツと集めていたら、自分でも整理がつかなくなってしまったというチヒロックさんのコンドームコレクション。
優に数百種類はありそうなコンドーム、さてさてどうしたものか。このまま実家に眠らせておくのももったいないし、どうせだったら見てもらおう!!
ーーそんな感じで、某コンドーム専門店勤務でコンドームのエキスパートであるチヒロックさんに、コレクションの中でも特に思い入れが深いコンドームを解説してもらうこの企画。
第1回目は、ゲイの中でも熱狂的なファンが多い「美少女戦士セーラームーン」のコンドームでも見てく?
もう何がすごいかと言えば、セーラームーンがコンドームとコラボしてくれたことなのですが、これが2019年の性感染症予防キャンペーンで、美少女戦士セーラームーン×厚生労働省×オカモト株式会社のトリプルコラボで実現した、12月1日の世界エイズデーにのみSHIBUYA109で配布(SHIBUYA109 店頭イベントスペースで行う性感染症検査予防普及啓発キャンペーンイベント)していたもの…というこのレア感!たまりません!
パッケージも手間のかかるハートのブック型になっていて(工場の方たちが一つひとつ愛情込めてパッケージを組み立てるところまで勝手に想像)、中に入っているコンドームの個包装も私にとっては激熱、オカモトスキンレスの片面が透けているバージョンなのです。
スキンレスといえば、オカモトの王道「ザ・スタンダードコンドーム」。これぞ消耗品代表というシンプルさなので箱、個包装ともに私の心には何も響きません。なのに、なのに!セーラームーンコラボは、わざわざ別注使用であえて中のコンドームを透かして見せるスタイル。
セーラームーンや外装としっかりと個包装まで合わせてくる辺りは、一日だけの配布用非売品なのにも関わらず各々のこだわりと愛情、本気度を感じずにはいられません。
「セーラームーンコラボはすごいけど、スキンレスなのにこの個包装はもっとすごい」と言っても誰も共感してくれないということは十分に理解していますが、それが少々寂しくもあり、譲れない生き様でもあるのでした。
【チヒロック先生のコンドーム通信簿】
デザイン:★★★★★
>>>セーラームーンドンピシャ世代
レアリティ:★★★★★
>>>各所で良いお値段で転売されるほど。
実用度:★☆☆☆☆
>>>他のがあればそちらで…(笑)
ゴムの特性:★★☆☆☆
>>>至って普通のシンプルスタイル!
思い出深さ:★★★★★
>>>過去最高のコラボ製品!本気度がすごい!!
ーービビビッ!ときた“推しコンドーム”との出会いは、もっと楽しい、もっと気持ちいい、もっと安全なセックスライフの幕開け。「ゴムは無いほうが気持ちいい」は、単に自分に合っていないコンドームだからかもしれない。
性感染症の予防はもちろん、自分、そして相手の心の健康を守るためにコンドームを装着した、セーファーセックスを心がけてね♡
■チヒロック
某コンドーム専門店勤務。性教育に熱心な養護教諭の母の影響で、小学校低学年の時に初めてコンドームに触れる。10代からコンドームの収集を始め、コレクションの数は優に数百種類超え。現在の楽しみは、年に数種類しか発売されない国内生産、完全新作のコンドームを開封すること。
文・取材協力/チヒロック
編集/芳賀たかし 写真/新井雄大
記事制作/newTOKYO