10代の頃からコツコツと集めていたら、自分でも整理がつかなくなってしまったというチヒロックさんのコンドームコレクション。
優に数百種類はありそうなコンドーム、さてさてどうしたものか。このまま実家に眠らせておくのももったいないし、どうせだったら見てもらおう!!
ーーそんな感じで、某コンドーム専門店勤務でコンドームのエキスパートであるチヒロックさんに、コレクションの中でも特に思い入れが深いコンドームを解説してもらうこの企画。
第5回目は今年1月、新木場STUDIO COASTでの21年に及ぶ活動に幕を下ろした『ageHa』とサガミオリジナルのコラボ「ageHa×sagami original0.02」のコンドームでも見てく?
商店街の薬局の店先にポツンとある、コンドーム専用の自動販売機(やたら呼び名が長いので以下コンドーム自販機とさせていただきます)で、コンドームを買ったことってありますか?
行動範囲内に思い当たるコンドーム自販機はいくつかあるのですが、気付いたら無くなっていたり、買おうと思うと壊れていたりして、私は一度しか買えたことがありません(自販機専売コンドームも存在しているので実は激熱なんです)。
でも一体なんなのでしょうか、あの買いづらさは(笑) 。コンドームを購入する行為に恥ずかしいという感情を一切持ち合わせていない私ですら、なぜか恥ずかしくなるあの感じ。
母に連れられて行ったヨーロッパでは、コンドーム自販機がトイレに設置されていた記憶があり「いいなー、これは買いやすいなー」って思ったんですよね。
なので、2007年からageHa×sagami original 0.02プロジェクトで、新木場STUDIO COASTのトイレにコンドーム自販機が設置されていると知ったときは、すごく嬉しかったです。
トイレにあることを卑猥なイメージとして持つ意見もちらほらと見かけたのですが、音楽とダンス、お酒と雰囲気、そして新しい出会いを求めてやってくる人であふれるクラブにコンドームって、すごくピッタリでセクシーじゃないですか!?
だってどうするのよ、素敵な人に出会って、「一緒に帰る?」ってなって、コンドーム持ってなかったらどこで買うのよ!? 初めてあった人とコンビニ寄ってコンドーム買う…って風情も色気も台無しじゃないですか。
コンドームは恥ずかしいものではない。コンドームを買うことも準備しておくことも恥ずかしいものではない。けれど、それと雰囲気の演出はまた別のお話し。
AgeHaが行われていた新木場STUDIO COASTが閉店し、商店街の個人薬局が減り、コンドーム自販機も消えゆく一方です。
自分の行動範囲からコンドーム自販機が消えてしまう前に、あの特有の恥ずかしさを飛び越えて、買う体験をしておくのはいかがでしょうか。
【チヒロックのコンドーム通信簿】
デザイン:★★★★★
>>>定期的に変わっていた外装デザイン。2010年に買ったこのデザインが一番ageHaのイメージで好き。
レアリティ:★★★★★
>>>「今は無き」よりも「トイレの自販機で買った」で満点。
セックスの時に使える感:★★★★★
>>>ポリウレタン製なのでワンナイトなお相手がラテックスアレルギーでも大丈夫!
ゴムの特性:★★★★★
>>>サガミオリジナルは精液だまりの先端が尖ってるのが特徴です(言いたかっただけ)
思い出深さ:★★★★★
>>>コンドームを買うためにagHaに行くのは少々ハードだったので、新木場STUDIO COASTのイベントで行きました。楽しいイベントでした!
ーービビビッ!ときた“推しコンドーム”との出会いは、もっと楽しい、もっと気持ちいい、もっと安全なセックスライフの幕開け。「ゴムは無いほうが気持ちいい」は、単に自分に合っていないコンドームだからかもしれない。
性感染症の予防はもちろん、自分、そして相手の心の健康を守るためにコンドームを装着した、セーファーセックスを心がけてね♡
■チヒロック
某コンドーム専門店勤務。性教育に熱心な養護教諭の母の影響で、小学校低学年の時に初めてコンドームに触れる。10代からコンドームの収集を始め、コレクションの数は優に数百種類超え。現在の楽しみは、年に数種類しか発売されない国内生産、完全新作のコンドームを開封すること。
文・取材協力/チヒロック
編集/芳賀たかし 写真/新井雄大
記事制作/newTOKYO