10代の頃からコツコツと集めていたら、自分でも整理がつかなくなってしまったというチヒロックさんのコンドームコレクション。
優に数百種類はありそうなコンドーム、さてさてどうしたものか。このまま実家に眠らせておくのももったいないし、どうせだったら見てもらおう!!
ーーそんな感じで、某コンドーム専門店勤務でコンドームのエキスパートであるチヒロックさんに、コレクションの中でも特に思い入れが深いコンドームを解説してもらうこの企画。
第6回目は、マツモトキヨシ専売商品「気持ちいい恋をしよう」のコンドームでも見てく?
ある日「マツモトキヨシでレアなやつがあるっぽい」という情報を得たので行ってみたところ、レアなやつと並んで見たことがない派手な箱を発見!!「こういうのって個包装が可愛くなかったりするんだよなぁ」と思いつつ、買ってみたのが「気持ちいい恋をしよう」。
マツモトキヨシ専売商品で、派手な表に対して箱裏はマーメイドのシルエットのみ。コンドームらしい明記は箱側面に集約されていて、箱だけ見るとパッと見、コンドームには見えません。
個包装も箱と同じ真っピンクにマーメイドのシルエットのプリントで「初見で卑下してごめんね、うんなんか可愛いね」。ただ「気持ちいい恋をしよう」がなぜマーメイドなのかはよく分からないね…となりました。
個人的総評はさておき、ここからは「専売」についてです。実は結構あります。某ドラッグストア専売、某コンビニ専売、某ディスカウントストア専売…など限定といえば限定なのですが、公言しているわけではないことも多いので気付いていない場合も多いかと思います。
分かりやすい例としては、オカモトゼロワン(0.01)。通常の箱は赤ですが、コンビニ限定で箱が黒です。中身は同じなので、なんで? と言われてると、まぁ…きっと色々事情があるのですよ…と大人な反応しかできませんが、他の専売商品であっても、箱は違うけど中身は同じ製品がある場合もあれば、「気持ちいい恋をしよう」のように完全オリジナルのものもあります。
なので「気持ちいい恋をしよう」はおまけで買ったけど実は掘出し物だったのですが、正直「なんでマーメイド?」が先行してしまって絶妙に落ち着かない存在でした。
しかし「日陰で悶々とコンドームに埋もれていられればいい」と思っていた私のことを、日なたに引っ張り上げてくれた編集部の方が、この掘出し物を気に入っていた様子だったので「なんでこれがそんなに?」と聞いてみたところ、「うーん…なんか好き♡」とおっしゃって、私の心はズキューン!となりました。
理屈じゃなくて「なんか好き」! 私もコンドームが「なんか好き」なので非常に嬉しかったのです。どんなデザインであれ、性能であれ、コンドームのことを「なんか好き」と言ってくれることが「なんか好き」!!(笑)
なので今回は編集部の方へ、感謝の意を込めてこの製品について書きました。(最後は私情ですみません…って思ったけどいつも私情しか書いてないじゃん)
【チヒロックのコンドーム通信簿】
デザイン:★★★★☆
>>>陳列棚において圧倒的な存在感は重要です。
レアリティ:★☆☆☆☆
>>>マツモトキヨシで絶賛販売中!
セックスの時に使える感:★★★☆☆
>>>ゼリーたっぷりで優しい配慮。
ゴムの特性:★★★☆☆
>>>普通だけど割と珍しい白いコンドーム。
思い出深さ:★☆☆☆☆
>>>職場の私物入れに埋まっていました。
ーービビビッ!ときた“推しコンドーム”との出会いは、もっと楽しい、もっと気持ちいい、もっと安全なセックスライフの幕開け。「ゴムは無いほうが気持ちいい」は、単に自分に合っていないコンドームだからかもしれない。
性感染症の予防はもちろん、自分、そして相手の心の健康を守るためにコンドームを装着した、セーファーセックスを心がけてね♡
■チヒロック
某コンドーム専門店勤務。性教育に熱心な養護教諭の母の影響で、小学校低学年の時に初めてコンドームに触れる。10代からコンドームの収集を始め、コレクションの数は優に数百種類超え。現在の楽しみは、年に数種類しか発売されない国内生産、完全新作のコンドームを開封すること。
文・取材協力/チヒロック
編集/芳賀たかし 写真/新井雄大
記事制作/newTOKYO