10代の頃からコツコツと集めていたら、自分でも整理がつかなくなってしまったというチヒロックさんのコンドームコレクション。
優に数百種類はありそうなコンドーム、さてさてどうしたものか。このまま実家に眠らせておくのももったいないし、どうせだったら見てもらおう!!
ーーそんな感じで、某コンドーム専門店勤務でコンドームのエキスパートであるチヒロックさんに、コレクションの中でも特に思い入れが深いコンドームを解説してもらうこの企画。
第9回目は、沖縄県限定販売の「ハブドーム」のコンドームでも見てく?
突然ですが、沖縄が好きです大好きです(笑)! 1年に一度行ったり行かなかったりする程度なので、フリークかと言われるとそうではないのですが…。
どこに行ってもコンドーム売り場をチェックしてしまう性分なので、チヒロック的観測で一時期(記憶の中では10~15年くらい前)沖縄のお土産グッズとして、ご当地コンドームの一大ブームがあったことを知っているくらいには行っています。
国際通りのお土産屋さんには必ずと言っていいほどご当地パッケージのコンドームが店先に並び、市場の中にコンドーム専門店があったほどです。シーサーやゴーヤーのイラストが描かれたパッケージのコンドームをお土産で貰ったことがある人もいるのではないでしょうか。
話は少しズレますが、チヒロック的コンドームの最高潮は、箱を開けて個包装を取り出したときです。個包装がどれだけ自分の心に刺さるか、下手したら見てももらえない、すぐ捨てられるだけの個包装までも本気を出してくるか、そこ!!
今回紹介する「ハブドーム」、ここ数年お目にかかっていないので販売は終了してしまっている気配ですが、沖縄限定販売のコンドームで今のところ唯一、私に勝利した強者です。
そもそもご当地コンドームって(沖縄ばかり行っているのであまり他を知らないだけという可能性もありますが)無いんですよね。箱はご当地仕様でも個包装は流用品だったりするのに、ハブドームは個包装まできっちりオリジナル!
しかもこれ、パッケージも個包装もリニューアルされ、後に販売された緑の箱の方は更に力を入れたデザインに変わりました。
すごい、すごいんです、個包装まで作るとなると、製造量もお金もかかるはずなのに、地域限定販売でここまでやってしまう不二ラテックスさん、すごいよ、最高だよ!!!
と崇めるレベル。
お土産で買って行ったのに、周囲にこの素晴らしさを分かってくれる人が誰もいなかったのだけは少々納得できませんが、ハブドームは私にとってはご当地コンドームの王者。
【チヒロックのコンドーム通信簿】
デザイン:★★★★★
>爬虫類好きなので満点!カッコいい!
レアリティ:★★★★★
>沖縄以外でご当地コンドームないかなぁ。
セックスの時に使える感:★★★★★
>装着時場を和ませる下ネタも織り交ぜられそう。
ゴムの特性:★★☆☆☆
>ハブはデザインだけでエキスとかは入っておりません残念。
思い出深さ:★★★★☆
>私は貰ったら大喜びするよ!
ーービビビッ!ときた“推しコンドーム”との出会いは、もっと楽しい、もっと気持ちいい、もっと安全なセックスライフの幕開け。「ゴムは無いほうが気持ちいい」は、単に自分に合っていないコンドームだからかもしれない。
性感染症の予防はもちろん、自分、そして相手の心の健康を守るためにコンドームを装着した、セーファーセックスを心がけてね♡
■チヒロック
元コンドーム専門店勤務。性教育に熱心な養護教諭の母の影響で、小学校低学年の時に初めてコンドームに触れる。10代からコンドームの収集を始め、コレクションの数は優に数百種類超え。現在の楽しみは、年に数種類しか発売されない国内生産、完全新作のコンドームを開封すること。
文・取材協力/チヒロック
編集/芳賀たかし 写真/新井雄大
記事制作/newTOKYO