10代の頃からコツコツと集めていたら、自分でも整理がつかなくなってしまったというチヒロックさんのコンドームコレクション。
優に数百種類はありそうなコンドーム、さてさてどうしたものか。このまま実家に眠らせておくのももったいないし、どうせだったら見てもらおう!!
ーーそんな感じで、元コンドーム専門店勤務でコンドームのエキスパートであるチヒロックさんに、コレクションの中でも特に思い入れが深いコンドームを解説してもらうこの企画。
第15回目は、勇ましさ溢れるゴルゴ13のコンドームでも見てく?
人運が良いのか、あっけらかんとしているせいなのか、私の周りにはコンドームに偏見を持った人がいません。コンドーム専門店で働くようになってから、コンドームは「隠す」「恥ずかしい」ものだと認識されているのだとようやく気付いたくらいでした。
そんな私が初めて人にプレゼントしたコンドームが、このゴルゴ13コンドーム。それも6箱セットでした(笑)。綺麗にラッピングした上で大学のカフェテリアで友人に渡すと、恥ずかしがるどころか大喜び!
「こんな面白いのもあるの?! 使わないで飾るよ! もったいなくて使えないよ!」
「使ってくれなきゃ意味ないじゃん(笑)」
そんな会話を交わしたことを今でも鮮明に覚えています。友人はそれ以降コンドーム選びも楽しんでくれるようになって、その思い出が今の私の礎となっていたりもします。
しかしながら、当時の私はまだコレクターになるとは思ってもいなかったので、「あの時のゴルゴ13、せめて1つくらい貰っておけばよかった…」と悔やみ続けることに。こちらの製品は数年前にネットオークションで発見し、販売価格の数倍でポチったもの。
「本社にはなかったと思います」とメーカーさんに言わせたほどの一品なので、「私以上にこの価値を知らぬ者はおらぬ! これが私の使命なのだ!」とポチる決意した私、立派だったよ!!(自画自賛!)
【チヒロックのコンドーム通信簿】
デザイン:★★★★★
>>>マンガ系コラボ製品なだけでレア! 個包装のデザインもカッコいい!
レアリティ:★★★★★
>>>手に入ったのが奇跡! しかも未開封!
セックスの時に使える感:★★★☆☆
>>>狙った獲物は逃さない!
ゴムの特性:★★☆☆☆
>>>製品としては至ってスタンダード。
思い出深さ:★★★★★
ゴルゴ13はコンドーム人生のターニングポイント。
ーービビビッ!ときた“推しコンドーム”との出会いは、もっと楽しい、もっと気持ちいい、もっと安全なセックスライフの幕開け。「ゴムは無いほうが気持ちいい」は、単に自分に合っていないコンドームだからかもしれない。
性感染症の予防はもちろん、自分、そして相手の心の健康を守るためにコンドームを装着した、セーファーセックスを心がけてね♡
■チヒロック
元コンドーム専門店勤務。性教育に熱心な養護教諭の母の影響で、小学校低学年の時に初めてコンドームに触れる。10代からコンドームの収集を始め、コレクションの数は優に数百種類超え。現在の楽しみは、年に数種類しか発売されない国内生産、完全新作のコンドームを開封すること。
文・取材協力/チヒロック
編集/芳賀たかし 写真/新井雄大
記事制作/newTOKYO