人ごとじゃない?ゲイのエイジングと終活を描いた映画「スーパーノヴァ」で考える日本社会に必要なもの。

映画ライターのよしひろまさみちの映画レビュー

映画ライターのよしひろまさみちが、
今だからこそ観て欲しい映画をご紹介するコラム

「まくのうちぃシネマ」第24回目

久しぶりにド直球ゲイ映画。
それも、エイジングと終活を描いた現在公開中の渋い傑作『スーパーノヴァ』を紹介します〜。

無口だけどやさしいピアニストのサムと、饒舌でユーモアたっぷりだけど時に毒が激しい作家のタスカーは、20年もの間交際するカップル。幸せな日々は、タスカーの病によって一変し、彼らは幕引きのための旅に出る……ってお話ね。

よしひろまさみちの「スーパーノヴァ」の映画レビュー

いや、なにがすごいかって、コリン・ファースとスタンリー・トゥッチですよ! かたや英国王役、かたやゲイの敏腕編集者役で知られるイケオジ名優の2人が、終活ゲイカップルを演じる日が来るなんて思ってもみなかったわ。

彼らがこの作品を引き受けた理由は、純粋に物語がよかったことと、彼らが自分たちの知名度を知った上で「これは広く伝えないといけないテーマ」だったから。さすがよね。

よしひろまさみちの「スーパーノヴァ」の映画レビュー

舞台となる英国をはじめ、欧米諸国では進んでいる同性婚やそれに準ずる制度のおかげで、サムとタスカーは互いの家族にも愛され、安心して先のことを考えることができるんだもの。
これ、今の日本じゃ無理だってことを理解するためにも必修作品。かなりウェットな展開なので、ハンカチ片手に劇場へ!

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スーパーノヴァ
ストーリー/20年連れ添ったピアニストのサムと作家のタスカー。タスカーの病をきっかけに、彼らはキャンピングカーでの最後の旅に出かける……。

監督:ハリー・マックイーン
出演:コリン・ファース、スタンリー・トゥッチ 他
配信:現在、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー

文/よしひろまさみち Twitter@hannysroom
イラスト/野原くろ Twitter@nohara96
 

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