部署異動により英会話能力の向上を余儀なくされた30代スーツリーマンのゲイ、ジョー。「英語への苦手意識を無くす」という目標を掲げ、アメリカへの留学経験があるドラァグクイーンのニュー子を頼ったものの、教えてくれるのは全く使う機会が無い英文ばかり!
さらにはインバウンド需要を見据えた友人でゲイバーのママであるツバサも加わり、月に一回の英会話教室は、たちまち井戸端会議状態に…。
第12回目は“nut”をキーワードに、生きた英語?を学んでいこう!
ーー夏の終わりを感じる9月末。ちょっとセンチなジョーは今日もツバサのお店に入り浸り…
ジョーって、この時期になるとウチの店に来ては入り浸るわよね〜。そんなんじゃ仕事が疎かになっちゃうじゃない。
8月が繁忙期で忙しい分、9月はダ〜ラダラ過ごしたいんだよ〜っ。頑張ったからい〜の〜。
ーーからんからぁ〜ん♪(お店のドアが開く音)
あら、ジョーじゃない。アナタ今日もここに入り浸ってたのねぇ〜。夏前のシャキッ、パリッとしたリーマンに戻る日はまだ遠そうね…。
どうせ、家でいかがわしいビデオでも見まくってるからこうなんのよ。ニュー子さん、ジョーがやる気になる良い案ないかしら?
それじゃ、今月はそんなジョーがバリバリ仕事に精が出るような案をGAY会話に落とし込みましょ。
【今月の一生に一度も使わない例文】
The company where Joe works has a rule that everyone must hold a nut every September.
ほぇ? ナッツ?
nutっていうのはスラングとして使われていて「射精」という意味もあるのよ。全体の意味としては、「ジョーが勤める会社は毎年9月、射精をガマンしなければいけないという社訓があります。」となるわ。
すっごい名案じゃない! 性欲を仕事に昇華せざるを得ないってことね! 早速ジョーの勤め先に意見書を送りましょ!!!
それだけは勘弁してくださいぃぃぃいいい〜〜〜!!!
■プロフィール
ジョー(T179 W85 35yo)
ゲイの鑑と言わんばかりな褐色肌の短髪黒髪ヒゲリーマン。本格的に英語必須なポジションに異動が決まり、本腰に。やめては入会を繰り返していた英会話教室に再び通い始め、ニュー子からもGAY会話を通して英語を学び始めることに。平日はスーツ勤務、休日は万年タンクトップ。
ツバサ(T170 W55 28yo)
新宿二丁目でゲイバーを営むやり手のママ。一見、物腰が柔らかそうな色白今風ノンケだがその実、常連には少々アタリがキツい。元々、大学では英語を専攻。外国人の来店者も見据えて更なる英語力向上を目指し、ジョーとともにニュー子から生きた英語を学ぶことに。
ニュートーキョーコ・トーキョー(通称:ニュー子)(T195 Wヒミツ♡)
学生時代、LGBTQ+への理解が進むカリフォルニア州に留学経験あり。帰国後にドラァグクイーンとして活動をスタート。性別や年齢、国籍などを問わず誰に対しても大らかで、来るもの拒まず、去るもの追わずなスタンス。年齢不詳で素顔も謎だが、普段は英語講師をしているというウワサも…。
イラスト/松本ゆうす
英文監修/Honoka Yamasaki
編集/芳賀たかし
記事制作/newTOKYO