一生に一度も使わないGAY会話 Lesson11. simpになってなぁい?

部署異動により英会話能力の向上を余儀なくされた30代スーツリーマンのゲイ、ジョー。「英語への苦手意識を無くす」という目標を掲げ、アメリカへの留学経験があるドラァグクイーンのニュー子を頼ったものの、教えてくれるのは全く使う機会が無い英文ばかり!

さらにはインバウンド需要を見据えた友人でゲイバーのママであるツバサも加わり、月に一回の英会話教室は、たちまち井戸端会議状態に…。

第11回目は“simp ”をキーワードに、生きた英語?を学んでいこう!

ーー平日、オープン間もないツバサのお店にて…。

突然なんだけど…ジョーって、彼氏ができたらどれぐらいの距離感が理想とかある?

本当に突然だな。うーん…そんなに頻繁に連絡とったり、毎週会ったりとかよりは、お互いの時間を尊重しつつ、無理なく会えるタイミングでデートするってのが理想だな。ツバサはどうなんだよ。

なんだかオトナな関係ってかんじね。ワタシはいつでも、どこでも、どんなときでも会いたいし、尽くしたくなっちゃうの。自分の時間より、相手から求められる時間に重きを置いちゃうっていうか。

危なっかしいわねぇ。それじゃ、今月はそんなツバサの末路をゲイ会話の教材にしちゃいましょ♡

【今月の一生に一度も使わない例文】
Tsubasa is such a simp for his fwb so he ended up living as a third dog his fwb owns.

なんか話を聞く分には、本当にこうなりそうで怖いぞ。

デフォルメとはいえ、自分の恋愛観をこう表現されると怖くなってきたわ。「simp」ってのはワタシも聞いたことないけど…どういう意味なの?

simpっていうのは、「ある人に対して自己犠牲的な態度を取る人」のことを指すのよ。全体の意味としては、「ツバサは従順になり過ぎて、セフレが飼う3匹目の犬として生きることになりました」となるわ。 「fwb」については第7回のゲイ会話を復習してちょうだい。

でも、なんかそういう人生(犬生)に振り切るってのも…良い気がしてきたわ!!!

やめておきなさい。

やめておきなさい。

■プロフィール

ジョー(T179 W85 35yo)
ゲイの鑑と言わんばかりな褐色肌の短髪黒髪ヒゲリーマン。本格的に英語必須なポジションに異動が決まり、本腰に。やめては入会を繰り返していた英会話教室に再び通い始め、ニュー子からもGAY会話を通して英語を学び始めることに。平日はスーツ勤務、休日は万年タンクトップ。

ツバサ(T170 W55 28yo)
新宿二丁目でゲイバーを営むやり手のママ。一見、物腰が柔らかそうな色白今風ノンケだがその実、常連には少々アタリがキツい。元々、大学では英語を専攻。外国人の来店者も見据えて更なる英語力向上を目指し、ジョーとともにニュー子から生きた英語を学ぶことに。

ニュートーキョーコ・トーキョー(通称:ニュー子)(T195 Wヒミツ♡)
学生時代、LGBTQ+への理解が進むカリフォルニア州に留学経験あり。帰国後にドラァグクイーンとして活動をスタート。性別や年齢、国籍などを問わず誰に対しても大らかで、来るもの拒まず、去るもの追わずなスタンス。年齢不詳で素顔も謎だが、普段は英語講師をしているというウワサも…。

イラスト/松本ゆうす
英文監修/Honoka Yamasaki
編集/芳賀たかし
記事制作/newTOKYO

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