一生に一度も使わないGAY会話 Lesson24.ちょっと変わった、スーパー flex タイム

部署異動により英会話能力の向上を余儀なくされた30代スーツリーマンのゲイ、ジョー。「英語への苦手意識を無くす」という目標を掲げ、アメリカへの留学経験があるドラァグクイーンのニュー子を頼ったものの、教えてくれるのは全く使う機会が無い英文ばかり!

さらにはインバウンド需要を見据えた友人でゲイバーのママであるツバサも加わり、月に一回の英会話教室は、たちまち井戸端会議状態に…。

第24回目は“flex”をキーワードに、生きた英語?を学んでいこう!

ーー行きつけの居酒屋で、夏の思い出に浸る3人

今年の夏はまた一段と暑かったなぁ〜! プールに海、BBQ、グランピングなんかもしちゃったりして。

去年より随分とアクティブに動いてるじゃない。いいわねぇ〜まだまだ若くて。ツバサはどうだったの?

ワタシは〜ワタシは…そうねぇ〜…これと言って何もなかったわ! 

でもウワサで聞く限りは、あなたの店はすごい繁盛してたそうじゃない。それだけで十分じゃない? 

十分じゃないわよ! ワタシだってね、お金だけじゃ満たされないものってのがあんのよ!

ツバサ、ほら。お金だけで満たされないものが始まる時間だぞ。

【今月の一生に一度も使わない例文】
At this izakaya, we have ‘Super Flex Time,’ during which the staff flex their muscles.

きゃ〜〜! そう! これがお金だけでは満たされないものがここにあるのよ!

てか前から思ってたんだけど、なんでこれがスーパーフレックスタイムなんだ? 普通は、就業時間が決まってない働き方みたいなのをいうんじゃなかったっけ?

ここで言う、flexっていうのは、筋肉を見せびらかすだとか、誇示するっていう意味のスラングから来てるのよ。 全体の意味としては「この居酒屋では、店員が筋肉を見せびらかす、スーパーフレックスタイムがあります。」となるわ。

そんなことはどうでもいいから! 見ないともったいないわよ! なかなかないわよ、こんなサービス!

(ツバサは知らないのか……)

(一定金額を超える飲食代になると発生する、確定イベントってことを……)

松本ゆうすの連載GAY会話の15回目

■プロフィール

ジョー(T179 W85 35yo)
ゲイの鑑と言わんばかりな褐色肌の短髪黒髪ヒゲリーマン。本格的に英語必須なポジションに異動が決まり、本腰に。やめては入会を繰り返していた英会話教室に再び通い始め、ニュー子からもGAY会話を通して英語を学び始めることに。平日はスーツ勤務、休日は万年タンクトップ。

ツバサ(T170 W55 28yo)
新宿二丁目でゲイバーを営むやり手のママ。一見、物腰が柔らかそうな色白今風ノンケだがその実、常連には少々アタリがキツい。元々、大学では英語を専攻。外国人の来店者も見据えて更なる英語力向上を目指し、ジョーとともにニュー子から生きた英語を学ぶことに。

ニュートーキョーコ・トーキョー(通称:ニュー子)(T195 Wヒミツ♡)
学生時代、LGBTQ+への理解が進むカリフォルニア州に留学経験あり。帰国後にドラァグクイーンとして活動をスタート。性別や年齢、国籍などを問わず誰に対しても大らかで、来るもの拒まず、去るもの追わずなスタンス。年齢不詳で素顔も謎だが、普段は英語講師をしているというウワサも…。

イラスト/松本ゆうす
英文監修/Honoka Yamasaki
編集/芳賀たかし

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