
部署異動により英会話能力の向上を余儀なくされた30代スーツリーマンのゲイ、ジョー。「英語への苦手意識を無くす」という目標を掲げ、アメリカへの留学経験があるドラァグクイーンのニュー子を頼ったものの、教えてくれるのは全く使う機会が無い英文ばかり!
さらにはインバウンド需要を見据えた友人でゲイバーのママであるツバサも加わり、月に一回の英会話教室は、たちまち井戸端会議状態に…。
第26回目はちょっぴりスケベな隠語“Bussy”をキーワードに、生きた英語?を学んでいこう!
ーー閉店後のツバサの店にて。
最近SNSで“bussy”って単語を見かけるんだけど、どういう意味なんだ? “busy(忙しい)”の打ち間違いかと思ってた。
ふふ、それね。“boy”と“pussy”を組み合わせたスラング。つまり、ゲイ界隈では性的な意味合いで“男性のアナル”を指す隠語として使われるの。
やだ~! そんな可愛い響きでそんな意味なの!? ワタシのbussyは多忙よ♡
……ツバサ、いちいち報告しなくていいから。
ま、そういうノリで使われるのも事実。“He posted a thirst trap showing his bussy in a mirror.” なんて言ったら、SNSでの“あざと自撮り”投稿ね。

【今月の一生に一度も使わない例文】
He posted a thirst trap showing his bussy in a mirror.
つまり「鏡に映った自分のbussyを見せる“誘惑投稿”をした」って意味か…。
そうそう。“thirst trap”は“欲望を煽る写真”のこと。ま、SNS時代の新しい自己表現ね。
なるほどねぇ~、じゃあ次の店のイベントポスター、“Bussy Trap Night”にしちゃおうかしら♡
それ、いろんな意味で通報されるぞ…。
ふふ、英語もお尻も、ほどほどに開くのがポイントよ♡

ジョー(T179 W85 35yo)
ゲイの鑑と言わんばかりな褐色肌の短髪黒髪ヒゲリーマン。本格的に英語必須なポジションに異動が決まり、本腰に。やめては入会を繰り返していた英会話教室に再び通い始め、ニュー子からもGAY会話を通して英語を学び始めることに。平日はスーツ勤務、休日は万年タンクトップ。
ツバサ(T170 W55 28yo)
新宿二丁目でゲイバーを営むやり手のママ。一見、物腰が柔らかそうな色白今風ノンケだがその実、常連には少々アタリがキツい。元々、大学では英語を専攻。外国人の来店者も見据えて更なる英語力向上を目指し、ジョーとともにニュー子から生きた英語を学ぶことに。
ニュートーキョーコ・トーキョー(通称:ニュー子)(T195 Wヒミツ♡)
学生時代、LGBTQ+への理解が進むカリフォルニア州に留学経験あり。帰国後にドラァグクイーンとして活動をスタート。性別や年齢、国籍などを問わず誰に対しても大らかで、来るもの拒まず、去るもの追わずなスタンス。年齢不詳で素顔も謎だが、普段は英語講師をしているというウワサも…。
イラスト/松本ゆうす
英文監修/Honoka Yamasaki
企画・制作/newTOKYO一生に一度も使わないGAY会話25/









